コマンダースの売却が承認されると期待するグッデルコミッショナー
2023年05月24日(水) 13:14NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは春季リーグミーティングが終了した現地23日(火)に、ワシントン・コマンダースの売却が承認されることを期待していると述べたものの、いつ契約がまとまるかについては明言しなかった。
5月12日、コマンダースの共同オーナーであるダン・スナイダーおよびターニャ・スナイダーは、複数のプロスポーツチームを共同所有しているジョシュ・ハリスが率いるパートナーシップにフランチャイズを売却する売買契約を締結したと発表。この契約はリーグの32名のオーナーのうち4分の3(24名)以上の賛成票を得てNFLに承認される必要がある。
ミネアポリスで開催された2日間のリーグミーティング後、グッデルは記者団に対し、「承認されるところまで持っていけると思う。委員会は本当に、昨日、この件に関する最初の直接の会合を持ったばかりだ。われわれは先週に文書を入手した。だから、われわれはスタッフとして、すべての取引と同じように、この件に目を向けながら懸命に働いている。コンプライアンスだけでなく、デューデリジェンスも多くの適正評価も行わなくてはならない。そのすべてが進行中であり、全速力で取り組んでいる。財務委員会とも連絡を取り、彼らが勧告する準備ができたら、メンバーシップだけではなくメディアにも伝えるつもりだ」と話した。
コマンダースの2023年シーズン開幕日である9月10日までに売却を確定させることがリーグにとってどれほど重要なことかという質問に対して、グッデルは「できる限り迅速に 」取り組むと回答し、こう続けている。
「委員会でやるべきことを徹底的にやる。われわれは勧告を出し、準備が整えば承認する」
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは5月12日、スナイダーらからハリス・グループへのコマンダース売却を最終的に承認するため、今後数カ月のうちにオーナーが再集合する見込みだと報じた。
売却の話が持ち上がる一方で、スナイダーとコマンダースは組織内での不適切な行為と違法な財務行為の疑いに関して、元アメリカ合衆国弁護士メアリー・ジョー・ホワイトが率いるリーグ内部の調査の対象になっている。
ホワイトが報告書の発表を急ぐ必要はないと述べたグッデルは、ホワイトは“専門家”であり、“信じられないほど徹底的”だと指摘している。
グッデルは「彼女が調査を終えたら、私に知らせてくれるだろう。われわれは、調査結果をオーナーに必ず伝え、また必ず全体に公表すると誓ったため、そうするつもりだ」と語った。
不動産の観点から、グッデルは、メリーランド州ランドオーバーのフェデックス・フィールドから、2000年の移転まで何十年もフランチャイズがプレーしていたワシントンD.C.に戻る、コマンダースの移転の可能性について質問された。ワシントンのフェデックス・フィールドの賃貸契約は2027年に満了を迎える。
「私は市長と話をしたことがある。ワシントンD.C.地域の他の人々とも話をした。ご存知のように、私はワシントンD.C.で育ち、RFKスタジアムに通っていたので、ワシントンのファンの情熱は理解している」と答えたグッデルは次のようにつけ加えた
「それは、新しいオーナーが取り組まなければならないことだと思う。移転については、われわれが要請する問題ではない。しかし、私が彼らと交わした限られた会話から、新しいオーナーがこの問題に焦点を当てるであろうことは分かっている」
【AK】