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がんの診断から2カ月、TEフォスター・モローがセインツのOTAに参加

2023年05月25日(木) 10:39


ニューオーリンズ・セインツのフォスター・モロー【NFL】

がんと診断されてから2カ月が経ち、ニューオーリンズ・セインツのタイトエンド(TE)フォスター・モローがOTA(チーム合同練習)にフル参加した。

現地3月22日、当時25歳だったモローはフリーエージェント(FA)としてセインツを訪問した際に受けた身体検査でホジキンリンパ腫と診断されたことを公表。治療を受けた後、地元のチームであるセインツと3年契約を結んだ。そして、現在は練習場にいる。

モローは現地5月23日(火)に、フリーエージェントの健康診断でがんが見つかり、この短期間で練習に参加できるようになったという自分の境遇を、“奇跡的”と表現することに同意した。

チーム公式サイトによると、モローは「それに近いのは確かだ。たぶん、今の段階でここにいることの方がもっと奇跡的だと思う。だけど、ホームにいて、デレック(カー、クオーターバック/QB)と再会できたことは奇跡というほどのことではないかもしれない」と語ったという。

セインツのチームドクターであるジョン・アモス医師は、チームを訪れたモローの左鎖骨に腫大したリンパ節があることに気づいた。モローは6週間ほど前のある日に6時間から7時間ほど点滴を受けたと明かしている。その後、胃に注射で薬を投与されたという。

数週間以内にPETスキャンを受ける予定だと話しているモローは、次のようにコメントした。

「生活の質は変わらなかった。これからも必要な限りこれと闘い続けて、何度闘うことになってもその度に緩和させる。俺は一生、そうすることになるだろう。でも、俺が直面しなきゃいけなかったのは、何よりもメンタル的な部分だった。真のヒーローは小児病院で化学療法や放射線療法と闘っている子どもたちだ。あの子たちは強い」

モローが診断を受けてから2カ月後に新しいクラブで自主参加のOTAに参加できているのは素晴らしいことだと言えよう。しかし、その過程で彼に役立つものがあるとすれば、それは正しい行動方針だ。

ラスベガス・レイダースで4シーズンを共にした後にニューオーリンズでモローと再会したカーは、モローのメンタル面の強さを称賛している。

「だが、あの男が歩んできた道のりを過小評価したくない」と強調したカーはこう続けた。「かなり怖いニュースだし、それを経験するのはすごく怖いはずなのに、もうここにいるなんて、彼のことに口を挟むつもりはないけど、それはかなり奇跡的なことだと思う。彼が感謝しているのは知っている」

「俺たちは彼のために祈ってきた。がんが判明したとき、彼はまあまあ早い段階で俺たちに電話をかけてきて、自分のために祈ってほしいと俺と妻に頼んできた。もちろん、そうしたよ。俺たちは家族だからな。彼がそこにいて、大好きなことをやっているのが本当にうれしい。一緒にプレーできるという事実もすごくクールだ」

【RA】