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今後もリターンプレーをするつもりのカウボーイズWRターピン、「俺はフェアキャッチをしない」

2023年05月30日(火) 11:49


ダラス・カウボーイズのケボンタエ・ターピン【AP Photo/Gregory Bull】

春季リーグミーティングにて、オーナーたちはキックオフ時に捕球する選手が25ヤードより後方でフェアキャッチを選択した場合、チームが25ヤードラインからポゼッションを開始することを認める決議案を承認した。

しかし、ダラス・カウボーイズで電撃的なリターナーとして活躍しているワイドレシーバー(WR)ケボンタエ・ターピンは、ルールが変わったからといって自身のやり方を大きく変えるつもりはないようだ。

チーム公式サイトによると、ターピンは「本音を言うと、キックオフリターンのルールなんてどうでもいい。俺はキックオフリターンでフェアキャッチしないからな――正直に言えばね。パントリターン? ああ、それはもちろんOKだ。でも、キックオフリターンは? 俺はフェアキャッチをしない。だから、その新しいルールっていうのも俺は気にしていない。カレッジでもそのルールはあったけど、俺はフェアキャッチをしなかった」と話しているとのこと。

ターピンはフィールドポジションを取る方が現実的だというシナリオを見つけるかもしれないが、現時点では、どこで機会が生じたとしても彼はキックリターンの栄光を狙うと考えるのが妥当だろう。

昨年、ユナイテッド・ステイツ・フットボール・リーグ(USFL)の最優秀選手に選ばれたことでカウボーイズに入団するチャンスをつかんだターピンは、(ほとんどキックリターンとパントリターンのみで)新人でありながらプロボウルに出場するほどの活躍を見せた。

昨季、21回のキックリターンで508ヤード、最長63ヤード、リターン平均24.2ヤードを記録したターピンは、29回のパントリターンで303ヤードをマークしている。

それはハイライトを量産する彼の動きが余すところなく披露された輝かしいデビューだったと言えよう。

残念ながら、そうした活躍はオフェンスのオペレーションに携わることにはつながっていない。カウボーイズはターピンをあまり多用しなかったため、彼のキャリー数は3回、パスゲームでのターゲット数は2回にとどまっている。しかし、NFLでの2年目に、すでに得意としているスペシャルチームの領域以外で、より多くのタッチ数を記録するためのチャンスを得られることを期待しているターピンは、次のようにコメントした。

「俺と(ヘッドコーチ/HCのマイク・マッカーシー)とは(2022年シーズン終了後の)フォーラムでそれについて話した。彼は俺に、今年はオフェンスでより多くのタッチを記録できるようにするためのプレーや方法を探してみるから、ゆっくり休んでおけと言った。だから、俺はそうしてきた。辛抱強く待つしかない。自分の仕事に取り組んで(コーチたちが)俺をプレーメーカーとして見てくれるように頑張るだけだ」

USFLのシーズンが7月初旬に終了し、同月下旬にカウボーイズのトレーニングキャンプが始まった昨年とは異なり、ターピンはオフシーズン全体を回復にあてることができている。さらに、準備のためのオフシーズンプログラムもすべて受けられるはずだ。カウボーイズは3月にWRブランディン・クックスをトレードで獲得したものの、4月に行われたドラフトではターピンが役割を拡大するのを妨げるようなことはほとんどしていない。

シーディー・ラム、マイケル・ガラップ、クックスがトリオとして多くの出場機会を得るのは確実だが、彼らの後ろでターゲットになる可能性はある――2023年ドラフト2巡目指名を受けたタイトエンド(TE)ルーク・スクーンメイカーがプロのゲームに適応するまでの間、あるいは2022年ドラフト3巡目指名を受けたWRジェーレン・トルバートが著しい成長を見せない場合はなおのことだろう。

マッカーシーHCはワイドレシーバーをバックフィールドに並べることを決してためらわない。彼はWRランドール・コブのような選手でそうすることが多く、カウボーイズ攻撃陣は昨季、ラムに2桁のキャリーを任せている。NFLレベルでルートランナーとしての実力を証明できなければ、ガジェットプレーヤーとしての起用にとどまるかもしれないが、より速い最大スピードを誇るターピンは彼らよりも機転が利くボールキャリアーになるだろう。

ターピンがどのような仕事を任されるようになるか、そして、その過程でどれほどのキックリターンを試せるかは、いずれ分かるはずだ。

【RA】