ブラウンズでスーパーボウルリング獲得を目指すDEスミスとSソーンヒル
2023年05月30日(火) 10:12クリーブランド・ブラウンズは今オフシーズンにディフェンスを強化した。新たに加わった選手の1人はチームがその歴史の中で成し遂げてこなかったこと、つまりスーパーボウルでの優勝を目指している。
昨シーズンにプロボウルに選出されたディフェンシブエンド(DE)ザダリアス・スミスはクリーブランドで新しいチームメイトであるDEマイルズ・ギャレットと共に取り組むことを楽しみにしているようだ。両選手とも次のシーズンにそれぞれの才能を生かしてディフェンス部門年間最優秀選手賞を受賞する可能性があるが、スミスは2023年のチームとしての目標に焦点を合わせている。
『Akron Beacon Journal(アクロン・ビーコン・ジャーナル)』のクリス・イースターリングによると、スミスは「そんな気もするけど、今の一番の目標は(スーパーボウル)リングを手に入れること。それはこれまでに一度も経験したことがないことだ。だから、このチームがスーパーボウルで勝つのに貢献することが第一の目標だ。まあ、まずは(AFC/アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区で優勝して、ディビジョンで勝って、悪いけどその後にスーパーボウルに出場する」と語ったという。
2002年にNFLがディビジョンを再編して以来、ブラウンズはAFC北地区タイトルを獲得していない。ブラウンズは2020年シーズンにプレーオフ進出を果たしたものの、ディビジョナルラウンドでカンザスシティ・チーフスに敗れている。スミスにとって、地区優勝が2月のスーパーボウル進出に向けて必要不可欠なマイルストーンであることは明らかだ。
「だって、そこから始まるからな」とスミスは話している。「目標を設定したら、そこから始めなきゃいけないと思っている。ディビジョンで優勝しなかったら、スーパーボウルに行ける可能性はほとんどないだろう。多くの選手はそのことに目を向けないでスーパーボウルのことだけを話しているけど、メインゴールはまずディビジョンで勝って、トップに立ち、プレーオフに進んでバイ(ウイーク)を獲得し、そこから先に進むことだ」
スミスとギャレットのコンビは今シーズンにブラウンズを危機から救う可能性がある。プロボウルに3度選出された経歴を持つスミスは2022年シーズンにサック10回、タックルフォーロス15回、クオーターバック(QB)ヒット24回をマーク。それと同じように、ギャレットはキャリアハイに並ぶ16回のサックを決めた他、タックルフォーロス18回、QBヒット26回を記録している。
スミスがミネソタ・バイキングスとのトレードで獲得されたのに対し、セーフティ(S)フアン・ソーンヒルはチーフスで4シーズンを過ごした後にブラウンズと契約するという決断を下した。チーフスで2度のスーパーボウル制覇を経験したソーンヒルは、自分が加わったチームが2023年シーズンに向けて多くの人から見過ごされていることを気にしていない。
「シーズンに向けて、ちょっとくらいはアンダードッグである方がいい」とコメントしたソーンヒルはこう続けている。「ナンバー1のチームになると誰もが思っているわけじゃない。カンザスシティは誰もが毎年優勝すると思っているチームだ。でも、俺はここに来て、このチームに何かを加え、もたらし、チームをトップレベルに引き上げることができると感じているし、もしそれがうまくいったら、達成感を抱けるだろうな」
2019年ドラフト2巡目指名を受けてNFL入りしたソーンヒルは、自己最高のシーズンを終えたばかりだ。現在27歳のソーンヒルは昨季にキャリアハイとなる71回のトータルタックル、インターセプト3回、QBヒット2回を記録。ソーンヒルの経験はジョン・ジョンソンと離別したチームが切望していたものだと言えよう。
ブラウンズにはプレーオフで次々と勝ち進んだ経験がないため、ソーンヒルはチームの過去をいったん忘れて、ブラウンズに新しい基盤を築くために努力することを決意している。
「すべて順調だ。すでに言ったように、新しいスタートなんだ。去年に起こったことは去年のこと。これは新しい年で、今シーズンにスーパーボウルに出場するために仕事に取り組んでいる」とソーンヒルは語った。
【RA】