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カウボーイズWRガラップ、ケガから復帰したシーズン明けで「身体がまた軽くなった」

2023年05月29日(月) 20:13


マイケル・ガラップ【AP Photo/Ron Jenkins】

ワイドレシーバー(WR)マイケル・ガラップはダラス・カウボーイズで6年目のシーズンを迎えるにあたり、終始満面の笑みを浮かべている。

ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の断裂によっておよそ1年半の離脱を強いられたガラップは、1,000ヤードの大台を超える見事な2019年シーズンを過ごした時のプレイメーカーに戻ったと感じているようだ。

「あの時のような選手になれる自信はある」とガラップは『ESPN』のトッド・アーチャーに話している。「自信はかなりある。ただ、前とは違った感覚なんだ。浮足立っているような感じだ。実を言うと、あの施設に入るたびに思わず笑顔になってしまうんだ」

チーム合同練習(OTA)でガラップはその違いを、「身体がまた軽くなった」と表現している。昨年の今頃は膝のリハビリに励みながらOTAをサイドラインから見ているしかなかった。それでも、昨シーズンは出場が限定されながらも第4週には早くもフィールドに復帰している。

2022年にガラップのスナップ数は徐々に増えていったが、最終的な数字は彼の基準には達していない。ガラップは14試合に出場してレシーブ39回、424ヤード、タッチダウン4回を記録。レシーブ1回あたりの獲得ヤードはキャリア最低の10.9ヤードとなり、実力を見せつけた2年目のシーズンに記録した16.8ヤードからはかけ離れた結果となった。

ガラップはタンパベイ・バッカニアーズに勝利したワイルドカードゲームではタッチダウンキャッチなどいくつかのプレーを決めたものの、ディビジョナルラウンドのサンフランシスコ・49ers戦で目立った活躍はなかった。ガラップの一貫性のないポストシーズンは、満足のいかないカムバックシーズンを顕著に表している。

「自分のことだけでフラストレーションが溜まっていたことは間違いない」とガラップは言う。「チームとは関係なく、ただ自分の復帰の仕方にいら立っていた。辛かったのは確かだ。あんな大ケガをしたことはなかったから、今までの経験とは違った。これまで以上の努力が求められ、今までやったことのないようなこともやらなきゃいけなかった。いつもならフィールドに出てプレーすることができるのに、それができなかった」

攻撃コーディネーター(OC)ケレン・ムーアの退任にともない、2023年にプレーコールを引き継ぐことになったヘッドコーチ(HC)のマイク・マッカーシーは、身体的にスピードアップしたガラップをより活用したいと考えている。

「マイケルは重要な存在だ」とマッカーシーHCは述べている。「彼にとって最も大切なのはケガのないシーズンを過ごすことで、本人もそれを望んでいることは分かっている。このチームにいる間に大きなケガを負っているが、今は順調だ。私がここに来てから初めて彼がフルシーズンを送ることになる。間違いなく彼は重要だ」

このオフシーズンにディープスレットのスペシャリストであるWRブランディン・クックスを獲得したことで、カウボーイズはパス攻撃をアップグレードしている。ダウンフィールドに注目選手が加わったことは、過去2シーズンにカウボーイズの主力レシーバーを務めてきたシーディー・ラムはもちろん、ガラップにとっても利点は大きい。

クオーターバック(QB)ダック・プレスコットも5月下旬の時点でガラップに変化が見られると話している。

「彼はこのオフシーズンに向けて身体を準備してきた。やっと本来のマイケル・ガラップに戻りつつあって、本人もそれを実感している。今ちょうど見たものは、本来の彼がいくつかのプレーを連続で決める姿だ」とプレスコットは話している。「とにかく、彼のことは心から信頼している。彼がどういう人間かも知っているし、何より、彼が毎日より良くなろうといかに努力しているかを知っている。彼は足元を固めつつあり、ここからもっと良くなるはずだ」

昨年のオフシーズンにカウボーイズはガラップが膝の大ケガからのリハビリに励む中、5年総額5,750万ドル(約80億7,990万円)の契約を結んだ。ガラップは2023年にチームからの信頼を裏切らないために準備を進めている。

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