ニュース

ACL断裂から2度目のオフシーズンに爆発力が戻ってきていると感じるバッカニアーズWRゴッドウィン

2023年05月29日(月) 13:47


タンパベイ・バッカニアーズのクリス・ゴッドウィン【AP Photo/Chris O'Meara】

2021年に見舞われたACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)のケガから復帰を果たしたタンパベイ・バッカニアーズのワイドレシーバー(WR)クリス・ゴッドウィンは、2022年シーズンに2試合しか欠場しておらず、キャリアで3度目となる1,000レシーブヤード突破を成し遂げた。

しかし、成績がリーグ内の他のトップレシーバーと同等のレベルであった一方で、ゴッドウィンはACL断裂からの回復を目指す他の多くの選手と同じように、復帰1年目は100%の状態ではないと感じていたと明かしている。

「去年と今年では昼と夜くらいの差がある」と語ったゴッドウィンは「こうして外に出られるのは幸せなことだ。きつい仕事の連続だった。君の言うとおり、シーズン直後は必要な休養をとった。でも、今はとても良い調子だ。自分の状態にすごく満足している。自分にとっても、周りのみんなにとっても、新鮮な年であり新鮮なチャンスだ」と続けた。

ゴッドウィンはACL断裂からの回復段階にあったにもかかわらず、2022年シーズンが始まる前にバッカニアーズと3年6,000万ドル(約84億3,378万円)相当の契約を締結。そして、フィールドに復帰してからはレシーブ104回(リーグ内8位)で1,023ヤード(リーグ内21位)を記録し、依然として手強いパスキャッチャーであることを証明した。

しかしながら、通常と変わらないように見えた一方で、ゴッドウィンはキャリアで最も少ないレシーブ平均ヤード(9.8ヤード)をマークしており、タッチダウン数(3回)もルーキーシーズンに次いで少ない記録となっている。

シーズンが終わってから回復にあてる時間が少し増えたことにより、この数週間で負傷前の状態を取り戻せたと感じられるようになってきたと話しているゴッドウィンは、次のようにコメントした。

「あと少しのところまで来ていると思う。爆発力の多くは戻ってきている気がする。自分が取り組んでいることにとても満足している。このオフシーズンはケガのリハビリに取り組むだけじゃなくて、スキルアップに取り組む機会を持つことができて本当に良かったと感じている」

今オフシーズンにクオーターバック(QB)トム・ブレイディが引退し、デイブ・カナルスが新攻撃コーディネーター(OC)に就任したことを受け、バッカニアーズのオフェンスが秋に大きく様変わりしているのは間違いないだろう。QBのベイカー・メイフィールド、カイル・トラスク、ジョン・ウォルフォードがシーズン第1週の先発候補となっているが、3人ともバッカニアーズでの先発経験がないことを踏まえると、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区の王座を維持しようとしているチームにとって、ゴッドウィンのような信頼できるベテランパスキャッチャーを擁しておくことはメリットしかないはずだ。

2023年シーズンに攻撃陣にどのような変化が起こったとしても、ゴッドウィンが復活し、健康で、これまでと変わらぬ爆発力を発揮すれば、バッカニアーズはきっと喜ぶだろう。

【RA】