強化されたライオンズのセカンダリーの一員としてフィールド復帰する準備ができているSウォーカー
2023年05月30日(火) 12:49昨シーズン第3週にアキレス腱を断裂してから8カ月が経過した現在、デトロイト・ライオンズのセーフティ(S)トレーシー・ウォーカーはオフシーズンのチーム活動でフィールドに戻り、再び仕事に取りかかる準備ができていることに有頂天になっている。
チーム公式サイトによると、ウォーカーは現地25日(木)に「戻ってこられて最高の気分だ。感情を隠すことなんてできない。ありがたいことだ。すごく興奮している。正直、恋しかったんだ。説明するのは難しい。家で家族と過ごす時間ができたのはよかったけど、結局のところ、俺はボールが恋しかった。ここに来て、チームメイトと一緒に過ごしてリーダーとして振る舞うのを恋しいと思っていたんだ」と語ったという。
現在28歳のウォーカーは2021年シーズンにキャリアハイとなる108回のタックルを記録してライオンズをけん引。2022年シーズンも同じように好調なスタートを切ったが、9月25日に実施されたミネソタ・バイキングス戦で負傷した。
トレーニングキャンプが始まるまでには完全な状態で復帰できるはずだと明言しているウォーカーは、自分が戦線離脱してからいくつかの変化があったセカンダリーに再合流することになる。
昨季、ライオンズではウォーカーが故障者リザーブ(IR)に置かれたことにより、若手選手がステップアップする必要が生じた。そうした中で、特に活躍したのは2022年ドラフトで指名を受けたカービー・ジョセフだ。新人でありながらウォーカーの代わりに14試合で先発を務めたジョセフは、タックル82回、インターセプト4回をマークしている。
「カービーはステップアップして試合に出てあんなふうに活躍し、若手選手の多くもそれに続いた。彼らはステップアップして機会を得たんだ」とコメントしたウォーカーは「彼らにその経験を積ませることができたのは良かった。そのおかげで彼らはここまで来ているし、あの経験を積んだからこそ随分と成長を遂げた。そこにはメリットもあればデメリットもある。リーダーとしては、エキサイティングなことだ」と続けている。
ウォーカーの復帰が期待されているだけではなく、ライオンズは惜しくもプレーオフ進出を逃した昨季に明らかに弱点となっていたセカンダリーを補強するべく、今オフシーズンにかなり手を打ってきた。
ライオンズ攻撃陣は昨シーズンに試合平均得点(26.7点)でリーグ内5位につけている。一方の守備陣は試合平均被得点(25.1点)でリーグ内29位に沈み、NFLで3番目に多いパスヤードを許した。ディフェンスはシーズン終盤にかけて改善されたとはいえ、オフシーズンに向けて選手層を厚くすることが重要視されていたのは明らかだった。
そうした補強を行うべく、ライオンズはすでにさまざまな動きに出ている。フリーエージェンシーでセーフティのC.J.ガードナー・ジョンソンやコーナーバック(CB)キャメロン・サットン、CBエマニュエル・モズリーといったベテラン選手を獲得したほか、先月に行われたドラフトの2巡目ではアラバマ大学出身のCBブライアン・ブランチを指名した。
ウォーカーの復帰とその他のオフシーズンの動きが望ましい効果をもたらせば、ライオンズは今シーズンにより良いポジションにつけるだろう。2023年にデトロイトに注目が集まると予測しているウォーカーは次のように話している。
「正直、俺たちはただ懸命に取り組んでいるだけ。できるだけベストな状態になるためにね。その一員になれるのは素晴らしいことだ。今年やることにワクワクしているし、すでに言ったように俺たちは今年、周囲を大きく騒がせるつもりだ」
【RA】