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レイダース元HCグルーデンがセインツのOTAに参加していたと明かすアレンHC

2023年05月31日(水) 13:28

ジョン・グルーデン【AP Photo/Rick Scuteri】

ニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチ(HC)デニス・アレンが現地30日(火)、ラスベガス・レイダースの元HCジョン・グルーデンが先週に実施されたセインツのOTA(チーム合同練習)に参加していたことを報道陣に明かした。

グルーデンは2010年までさかのぼる複数のEメールで人種差別や同性愛嫌悪、女性蔑視をうかがわせる表現を使用していたことが明らかになり、2021年10月にレイダースでの職を辞して以来、コーチを務めていない。その件があってからはNFLにも関わっていなかった。

『ESPN』のキャサリン・テレルによると、アレンHCは報道陣に「もちろん、ジョンはデレック(カー、クオーターバック/QB)と多くの経験を積んできた人物だし、デレックはほとんどの成功をジョン・グルーデンの下で収めてきた。だから、彼を招き、クオーターバックと共に、1人の攻撃スタッフとして彼と腰を据えて話す機会を得れば、取り入れられるかもしれない新しい考えやアイデアを得られると思ったのだ」と述べたという。

複数の報道によると、グルーデンは現役のカレッジコーチ数名とともに練習に参加したとのこと。また、アレンHCはグルーデンを参加させることが、その辞職前に3シーズン以上、彼の下でプレーしていたカーが中心となっているオフェンスの運用方法を考えるのに役立つ可能性があると強調している。

「こう言ってはなんだが、私がここにいる長い間、オフェンス面はかなり効果的だった。だから、まったく新しいオフェンスを取り入れたり、劇的なことをしたりすることはないと思う。しかし、そこに少しでも参考になるアイデアがあるなら、それは有益なことだろうと思ったのだ」とアレンHCはつけ加えた。

レイダースで職を辞した後、グルーデンはNFLとコミッショナーのロジャー・グッデルが私的なEメールを公開することで彼のキャリアを台無しにしようとしたと主張して提訴している。今年1月、ネバダ州最高裁判所はグルーデンの訴訟を一時停止するリーグ側の申し立てを認めた。

アレンHCはグルーデンの存在が気を散らす、あるいは反発を招く可能性があることを懸念しているかと質問されている。

ESPNによれば、アレンHCは「いや。どの関係者に聞いても、うちのフットボールチームにとって有益なことだったと考えているはずだ。それと、私たちは成長するために、可能な限りすべての手段を検討するつもりだ。つまり、あれもその一部だと思っているし、彼を招いてじっくり話す機会を持つことが自分たちの助けになると考えたのだ」と語ったという。

グルーデンの下でプレーしていた3年以上の間に、カーはパス成功率68.3%、1万3,811ヤード、タッチダウン75回、インターセプト31回をマークし、レイダースを22勝31敗という戦績に導いた。レイダースの新体制下で1シーズンを過ごした後、今オフシーズンに放出されたことを受け、カーはセインツと契約している。

先週に自主参加のワークアウトを3日間実施したセインツは、今週に2日間、来週に4日間、再びそれを行なった後に6月13日(火)から参加必須のミニキャンプを開始する予定だ。

【RA】