FAのWRホプキンスと契約する“可能性は低い”とカウボーイズオーナー
2023年06月06日(火) 10:47ワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスがフリーエージェント(FA)市場に出てくると同時に、ダラス・カウボーイズはホプキンスが契約する可能性があるチームのリストに即座に追加された。
ダラスとは、新たな武器の品定めをするのを決してためらわないチームの本拠地だ。カウボーイズは昨季も、パスキャッチャーが不足していたことを受けてWRオデル・ベッカムの獲得を検討している。そして、最終的にはWRブランディン・クックスをチームに迎え入れた。
しかし、ホプキンスの加入はそれほど保証されたものではないかもしれない。現地5日(月)、カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズは報道陣に対し、カウボーイズは“どんな可能性も除外しない”が、ホプキンスと契約する“可能性は低い”と明かした。
一方で、ジョーンズはランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットが戻ってくる可能性はまだあると述べている。カウボーイズは3月中旬、キャップスペースを生み出すために6月1日以降のカットを指定してエリオットを放出した。
その後の数週間と数カ月の間、ジョーンズはエリオットを放出したことによる精神的なダメージを受けていることを隠そうとしていない。エリオットはカウボーイズが2016年ドラフト全体4位で指名し、カウボーイズのスターを身につけて過ごした7シーズンで多くの成功を収めた選手だった。『The Dallas Morning News(ダラス・モーニング・ニュース)』のマイケル・ゲールケンによると、カウボーイズもエリオットもそれぞれの将来を検討しているとジョーンズは話しているという。
カウボーイズはエリオット放出後にRBポジションに対処しており、フランチャイズタグを指定したトニー・ポラードが率いるルームにカンザス州立大学のスター選手だったディース・ヴォーンを加えた。エリオットを呼び戻す余地はあるとはいえ、それは適切な価格で実現させなければならないだろう。
カウボーイズが対処するかもしれないポジションはランニングバックだけではない。クオーターバック(QB)ダック・プレスコットは2023年に4年1億6,000万ドル(約223億2,816万円)の契約における最後から2番目の年を迎えようとしている。そして、カウボーイズが他の司令塔を据えることに興味を持っているというような目立った兆候はない。つまり、論理的に考えると、カウボーイズはいずれプレスコットの契約延長に取り組まなければならないということだ。
しかしながら、ジョーンズはプレスコットあるいはポラードとの契約に追われているとは感じていないようで、カウボーイズがトレーニングキャンプまでに彼らの契約延長を実現させることは“必須ではない”と報道陣に話している。
ダラス・モーニング・ニュースによれば、ジョーンズは「必ずしもそうではない」と述べ、「ポラードはダックと関係ない」とつけ加えたという。
オフェンシブタックル(OT)テレンス・スティールもまた、現行契約の期間が残り1年の状態で2023年シーズンを迎えることになっている選手だ。この数シーズン、負傷者やフリーエージェントの離脱によってラインの両サイドに影響が出ている中で、スティールはスイングタックルという重要な役割を担っている。
スティールのカウボーイズでの将来については新たな情報が出ていないが、必要に応じてインテリアでプレーする可能性もあるスティールについて肯定的な発言をしたジョーンズは、次のようにコメントした。
「私たちがメンタル的に考えている、彼の柔軟性を気に入っている。長身で、特に腕の長さもある選手が、インサイドでプレーすることを否定されてないのは良いことだと思っている。私はそれがどういうふうに機能するかが分かる」
6月は通常、NFLでは退屈な月だが、ジョーンズが月曜日に示唆したように、カウボーイズは単純に不在時の自動返信メールを残してビーチに向かおうとしているわけではないようだ。やるべきことは残っている。カウボーイズがそれに取り組むかどうか、取り組むとしたらいつ始めるかに注目だ。
【RA】