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5年目オプションがないことを気にせず、昨年との大きな違いを感じているコマンダースDEヤング

2023年06月07日(水) 13:21


チェイス・ヤング【AP Photo/Terrance Williams】

ワシントン・コマンダースのディフェンシブエンド(DE)チェイス・ヤングは実力を証明しなければならないシーズンを迎えようとしている。彼がこれほど早くそうした状況になるのは、ほとんどの人が想像していなかったことだ。

今オフシーズンにコマンダースから5年目オプションを行使されなかったことから、ヤングにとって2023年シーズンの重要度はかなり高くなっている。過去2シーズンでいずれも10試合以上に出場していないヤングは、契約最終年となってしまった今季に、出場可能かつ生産的であることを証明しなければならない。

そうした目標を達成するための最初の一歩は、可能な限り健康になることだ。そして、思いがけず向けられている疑問の目を克服するために努力を重ねることが重要になる。

現地6日(火)、参加必須のミニキャンプの初日を終えた後にヤングは報道陣にこう語った。「ゲームに出てからは、自分を証明するためにそれに参加していた。だから、何か違うことを考えていたわけじゃない。外に出て自分のゲームをプレーしている」

火曜日、驚くほど簡潔にメディアに対応したヤングは、まだまだやらなければならないことが多くあると分かっているのに、それについて話す気がないといった態度を示した。かつてドラフト全体2位指名を受け、ディフェンス部門年間最優秀新人賞を受賞したヤングは現在、フランチャイズの主力選手として街の人気者となる代わりに、報酬と保証を自ら勝ち取らなければならない立場に置かれている。

そういったことを話すのに時間を費やすのはあまり生産的ではない。そのように考えている様子を見せたヤングは、2021年シーズンにACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂したことにより、シーズン第15週まで出場できなかった昨年とは“昼と夜ほどの”違いを感じていると報道陣に話している。

詳しく説明するよう求められるも、それを拒否したヤングは「今日の練習の映像を見るといい」と助言した。

ヤングは未来の経済状況ではなく、自分自身に集中していると強調している。また、ヤングの前に取材に応じたヘッドコーチ(HC)のロン・リベラも、彼と同じように考えていたようだ。

リベラHCはヤングについて「まあ、彼が何よりも心配しているのは、とにかく健康であることだと思う。年末には健康を取り戻し始めて、4試合に出場してくれた。私たちはただ、彼が以前の調子を取り戻すところを見たいだけ。彼はどんどん速くプレーするようになっていったし、彼が外に出て走り回り、ためらうことなく自由にやっているところを見たいと思っている。それが彼にとっては一番大事なことかもしれない」と述べている。

ヤングには、ゲームスピードを完全に取り戻すために2カ月の猶予がある。トレーニングキャンプではそれなりに体に負担がかかるだろうが、2020年のルーキーシーズン以来となる最高のコンディションで今季に臨むことは想像できると言えよう。結局、ヤングはこの2年間のほとんどを健康上の問題に対処し、キャリアで最も重要なシーズンに備えるために費やしてきた。

リベラHCは報道陣に対し、ヤングのような選手が現段階で達成すべき仕事の量に関して“賢く”判断するつもりだと明かしている。その後、ヤングは“今日は自分らしくいられた”と感じていると話しており、これは間違いなく楽観的な材料になるだろう。

「気分は良い」とコメントしたヤングは「俺がフィールドに出るときに活力をもたらすと、チームメイトは分かっていると思う。俺はいつもそうしてきた」と続けた。

将来、コマンダースで大型契約を手に入れたければ、ヤングは2023年に確実にそうする必要があるだろう。

【RA】