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FAのWRホプキンスがタイタンズを訪問へ

2023年06月08日(木) 09:34


アリゾナ・カーディナルスのディアンドレ・ホプキンス【AP Photo/Rick Scuteri】

ワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスのフリーエージェント(FA)ツアーはナッシュビルへ向かうことになった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地7日(水)に報じたところによると、ホプキンスは日曜日にテネシー・タイタンズを訪問する予定だという。

水曜日、ホプキンスがタイタンズを訪れるという報道を追認したヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルは「第一に、私たちはここに来たいと思っている選手が欲しい」と述べている。「それ以外のことは、すべて私たちが解決する。私たちはさまざまな選手を招いてきた。来週の頭か今週末に、ディアンドレもその1人になる。全員と同じように訪問を受け入れ、プロセスを開始するつもりだ」

価値に見合ったトレードオファーが受けられなかったことから、ホプキンスは5月末にアリゾナ・カーディナルスから放出され、フリーエージェントになっている。その後、ホプキンスとレシーバーを求めているチームとのマッチングには多くの時間が費やされてきたが、タイタンズは移籍先の候補リストの上位に入っているわけではなかった。

しかし、タイタンズはレシーバーを1人か2人、必要としている状態だ。タイタンズは現在、キャリア2年目のトレイロン・バークスをチームのベストレシーバーとし、同じく2年目のカイル・フィリップスをスロットに、彼らより少しばかり経験豊富なニック・ウェストブルックをバークスの逆サイドに配置している。実質、タイタンズが勝利をつかむ最良の方法は、依然としてランニングバック(RB)デリック・ヘンリーを中心としたランゲームだと言えよう。

バークスは水曜日にホプキンスについて「彼はものすごい選手、素晴らしい選手だ。彼と一緒にプレーできたら楽しいだろうな」とコメント。「俺たちは彼を獲得するってなったらそうするだろうし、獲得しないとなったらしないだろう。彼に対して悪気はない――素晴らしい選手だからな。ただ俺は現状に満足していて、ここにいるヤツらとプレーするのが好きなんだ」

クオーターバック(QB)ライアン・タネヒルはレシーバーが最も好むタイプのパサーというわけではないが、NFLでの経験は豊富だ。一方、新人QBウィル・レビスもタネヒルの先発の座を脅かし、いずれは彼の後釜になる存在として台頭するだろう。

ホプキンスはこのチームですぐに重要な役割を担うことになるはずだ。しかし、現在のタイタンズのキャップスペースがわずか790万ドル(約11億0,521万円)であることを踏まえると、彼らの適応度は疑問だと言える。ホプキンスにとってタイタンズは、多額の報酬を与えてくれるチームでも、スーパーボウルリングを獲得する有力候補でもない。

とはいえ、この2シーズンの大半をケガとの戦いや出場停止処分により棒に振ってきたホプキンスは、与えられたすべての機会を確実に吟味している。火曜日に31歳になったホプキンスは、誕生日の週末をテネシーで過ごす予定だ。

今回の訪問がホプキンスの将来を左右するものになるかはいずれ分かるだろう。

【RA】