トレーニングキャンプ初日には“全力を出す準備”が整っているはずだとセインツWRトーマス
2023年06月08日(木) 13:426月上旬においては、ニュースがないこと自体が悪いニュースであることを意味している場合がある。
現地6日(火)、2023年シーズンを迎えるにあたってラスベガス・レイダースのクオーターバック(QB)ジミー・ガロポロの展望には朗報がもたらされた。それに負けじとばかりに、ニューオーリンズ・セインツのワイドレシーバー(WR)マイケル・トーマスも同じ日に力強い宣言をしている。
チーム公式サイトによると、トーマスは「トレーニングキャンプに向けて準備して、初日にはチームメイトと一緒に外に出て全力を出す準備が整っているはず。みんなが慣れている昔と同じようにね」と語ったという。
新しいフットボールシーズンを前にして、誰かがトーマスの展望に大きな期待を寄せるのは初めてのことではない。とはいえ、過去2回のオフシーズンの状況とは対照的に、トーマスの現状を肯定的に語ることができるのは、かなり新鮮なことだろう。
限定的な形ではあるものの、6月に練習に参加できたことにより、トーマス自身も活気を取り戻しているようだ。
「セインツのユニフォームを着て貢献できるのは、いつだって幸せなことだ」とコメントしたトーマスはこう続けた。「ブラックとゴールドの13(番のジャージー)を着ること。ここに来てみんなと過ごすこと。連帯感。それが一番恋しかったんだ。ただボールについて話している」
「初めての登校日とかそういう感じだった。デレック(カー、クオーターバック/QB)とフットボールについて語ったり、考えを共有したり、コーチたちと話してゲームの計画を立てたりした。基本的には、特別なものを築いて、特別なものを追いかけて、多くの試合に勝てるように、そういう連帯感を築いている」
トーマスが言及したように、旅の初日には特別な何かがあるものだ。新たな仕事に取り組む初日には緊張が高まるだろう。そして、キャンプで初めてフルコンタクトに臨む日には、いつでもロッカールームのエネルギーレベルが上がるものだ。
また、新しいクオーターバックとの最初のレップスも間違いなくエキサイティングなものになるだろう。
トーマスはカーについて「彼は素晴らしい」と話している。「一緒にプレーするのが待ちきれない。ただそこで実行し、一緒に何か特別なもの、つながりをつくりたい。彼がハドルで要求する姿とか、緊迫感、彼の彼自身の扱い方を、俺は気に入っている。彼はプロだ。ものすごく尊敬しているし、いつも見ていて、一緒にフットボールの話をしているんだ。彼はフットボールを愛している」
「彼と一緒に仕事をするのは難しいことじゃないし、彼が要求することをやって見せるのも難しいことじゃない。俺たちが実行すれば、その他も大体うまくいく。彼は何をすべきか教えてくれて、俺はどこにいくかを伝えている。そして、俺たちは同じ考えを持っているんだ。俺たちは誰に対しても高いレベルで実行することができる」
トーマスにとって、このような日々は長く待ち望んでいたものだろう。健康上の問題から、2年以上にわたって出場機会が限られてきたトーマスだが、そうした状況もようやく解消されそうな気配だ。
今季は2024年シーズン開幕時に自身の将来について改めて決断を迫られるような契約内容でプレーするため、トーマスは2023年に多くのことが待ち受けていることも理解している。トレーニングキャンプの開始と共に本当の意味で始まるプロセスを進めるのに、今ほど適切なタイミングはないはずだ。
【RA】