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スーパーボウルの悔しさをバネにパンサーズでの活躍に意気込むRBサンダース

2023年06月12日(月) 11:16

フィラデルフィア・イーグルスのマイルズ・サンダース【AP Photo/Ashley Landis】

ランニングバック(RB)のマイルズ・サンダースはフィラデルフィア・イーグルスで4年間過ごし、接戦で優勝を逃したスーパーボウルでは不本意なパフォーマンスに終わった末にカロライナ・パンサーズへと移籍した。

サンダースは2022年にプロとして最高のシーズンを送り、1,269ラッシングヤードでチームをリードし、タッチダウンも11回決めている。ところが、第57回スーパーボウルでサンダースは7回のキャリーで16ラッシングヤードという、ともにシーズン最低の成績で存在感のないままに終わった。

先週に行われたパンサーズのチーム合同練習(OTA)で、イーグルスでの最後の敗戦での使われ方に不満はあるかと聞かれたサンダースは、言葉を濁さずに答えた。

「シーズンの最終戦だって? あのすべてがかかっていた試合か? その質問には誰だって答えられるだろう」とサンダースは『Associated Press(AP通信)』に述べている。「もし俺の立場だったら満足しているか?このことが話題になるのは嫌だけど、なったとしても気にしないさ」

その試合が過去のものとなり、新しいチームでのシーズンが始まったいま、パンサーズから求められる役割を考えると、サンダースには苦い思い出を捨て去るチャンスがある。

サンダースは3月にパンサーズと4年契約を結び、RBチュバ・フバードとキャリー数を分け合うことにはなるが、かつて自分のRBコーチだったデュース・ステイリーに誘われてパンサーズにやってきたサンダースが主力選手になる可能性は高い。

パンサーズは2023年のドラフトでランニングバックの選手を指名せず、ドンタ・フォーマンとクリスチャン・マカフリーがチームを去ったことで、昨年に彼らが記録した288回分のキャリーに空きが生じる。

そのチャンスをモノにできるだけの大役を任せられることに加え、サンダースはパスゲームではルーキーイヤー以来、最も多くの仕事をこなすことになるかもしれない。

2019年にパスキャッチ50回、509ヤード、タッチダウン3回を記録したサンダースは、そこからランニングバックとして大幅に遅れを取ることになった。その後の3シーズンでレシーブ30回を突破したことはなく、唯一の得点はランで決めたものだった。

ヘッドコーチ(HC)のフランク・ライクと攻撃コーディネーター(OC)のトーマス・ブラウンは、クオーターバック(QB)ブライス・ヤングがスムーズにNFLに移行できるよう、ランゲームに力を入れるはずだ。全体1位で指名されたヤングが空中戦を選んだ際にプレッシャーをかけられた場合、彼はサンダースへのチェックダウンという選択肢に頼ることができる。

サンダースが3ダウンを任せられるランニングバックとして台頭するための条件はそろっており、本人もそのチャレンジに意欲を示している。

「これでチームの勝利に貢献する機会が増える。それが俺にとってすべてだ」とサンダースは話している。「俺はチームに尽くす選手で、チームの勝利のためにできる限りのことをするつもりだ。スーパーボウル出場はかなり中毒性が高いから、もしそのための方程式を知っていたら、毎年やっているだろう」

【R】