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他チームから声がかかることは光栄だが、ブロンコスが自分の“ホーム”だとWRサットン

2023年06月12日(月) 12:41


デンバー・ブロンコスのコートランド・サットン【AP Photo/Jack Dempsey】

デンバー・ブロンコスのワイドレシーバー(WR)たちにはオフシーズンの間中、トレードのうわさがつきまとっている。

ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは毎回、そうしたうわさを否定しており、WRコートランド・サットンも誤解を取り除こうとしてきた。

現地9日(金)、ブロンコスのOTA(チーム合同練習)で「他チームから加入してほしいと思ってもらえるのは光栄さ」と語ったサットンはこう続けている。「俺はここにいるのが好きだ。ここが結局のところ、みんな分かってくれている通り、俺がいたいと思っている場所なんだ。ここがホームだ。ここに来て、自分たちが望んでいるものを構築し続けることができている。ペイトンコーチがやって来て、コーチ陣や仲間を引き連れてきた。みんなが協力して、次のレベルに進む準備をしている」

トレードに関するうわさの多くは、ブロンコスのWRポジションにおける優れたデプスに起因している。とはいえ、ブロンコスは昨季にそうした才能のレベルをほとんど生かせていなかった。

ブロンコス攻撃陣が苦戦していたのは周知の事実だと言えよう。5勝12敗で終えたシーズンで、ブロンコスは得点でリーグ内最下位に沈んでいる。その結果、ナサニエル・ハケット前HCは就任初年度にわずか15試合に臨んだ後に解雇された。

サットンもクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンが加入した最初のシーズンに訪れた苦難を免れることができなかった。そうした状況でもレシーブ64回で829ヤードを記録したサットンだが、一貫したパフォーマンスを発揮するのには苦労し、タッチダウンはわずか2回にとどまっている。また、レシーブ平均ヤードはキャリアで最低の13.0ヤードだった。

それでも、楽観的な見方はできる。現役を退いていた、オフェンス指導の第一人者であり、スーパーボウルでの優勝経験もあるペイトンHCを呼び寄せたことにより、ブロンコスは攻撃面の停滞から脱却するための最高のチャンスを手に入れた。

ペイトンがヘッドコーチを務めていた15シーズンで、ニューオーリンズ・セインツの攻撃陣は得点とヤードの両方で11回、トップ10に入っている。

ペイトンHCと共に好転を促すために、サットンはセインツのWRマイケル・トーマスが149回という記録的なキャッチをマークしたシーズンの映像を研究しているようだ。

「実はちょっと前に、マイケル・トーマスが(レシーブ)記録を塗り替えた2019年に彼がターゲット(になっているところを収めた映像を)手に入れた」とサットンは明かしている。「ただただ没頭して見た。俺たちが今学んでいるルートを、彼がどうやって走っていたのかを見ることができる。彼はその年、本当に素晴らしい1年を過ごしていたから、オープンになれる方法を見つけようとしている。だから、彼がうまくやっていたことを自分のゲームに取り入れる方法を見つけられたら、俺たちはたくさんの成功を収められるような気がする」

今シーズンに向けて、サットンが映像から見てとったことや新ヘッドコーチから学んだことが実を結べば、サットンやブロンコスは1年前に集めていた期待を再び呼び起こす道を歩めるかもしれない。

サットンは「みんな、これを最高のパフォーマンスを発揮し、デンバー・ブロンコスがどんなチームなのかや、何を目指しているのかをアピールする新たな機会だと捉えている。新たなスタートを切れるのは良いことだ」と話した。

【RA】