不満を抱えるジャイアンツRBバークリー、2023年シーズンの全試合を欠場する可能性を否定せず
2023年06月13日(火) 13:277月17日(月)までにニューヨーク・ジャイアンツと長期契約を締結しなければ、ランニングバック(RB)セイクワン・バークリーは2023年シーズンに1,010万ドル(約14億0,772万円)のフランチャイズタグでプレーすることになる。
しかし、それはバークリーがシーズンを通して欠場しなければの話だ。
現地11日(日)、バークリーはジャージーシティで行ったユースフットボールキャンプの後に、全試合を欠場することは、いざとなれば考慮に入れる選択肢の1つだと報道陣に明かしている。
「話し合いになると思う」とバークリーはコメント。「あなたが言ったように、それは1つの手になるだろう。7月17日までに何かが実現しなかったら、それが話題にのぼるはず。それまでには少し時間がある。その日が来たら、チームや家族とじっくり話し合って決断を下さなきゃいけない。さてどうなるかな。次のゲームプラン、次の一手は何だろうな」
選手が全試合を欠場することを示唆するとき、真っ先に思い浮かぶのはリビオン・ベルだ。かつてピッツバーグ・スティーラーズでスターRBとして活躍したベルは、契約問題を抱えていたことから2018年シーズンをスキップ。ベルは翌シーズンにニューヨーク・ジェッツから報酬を受け取ったものの、すぐにNFLから離れることになり、2018年より前の姿に戻ることは決してなかった。その後、ベルは当時の決断を後悔していると話している。
選択肢となるすべての策略を検討し尽くしたわけではないと強調したバークリーは、次のように語った。
「はたから見てみると、リビオンが経験したような状況はもちろんあって、彼にとっては良い結果にならなかったとかなんとかいう人もいる。もしそういう事態になったら、じっくりと全部のプロセスを経て、そういう状況になったときの一連の流れを考えなきゃいけなくなるだろう。俺としては、7月17日までだぞって感じ。彼らは何を求めているのか言えるし、俺たちもそれができる」
「結局のところ、俺は小さなことにしか集中できないし、一瞬一瞬に集中している。前にもみんなにはっきりと言ったと思うけど、俺は今この瞬間を生きるタイプの人間だ。一日一日を大切にしている。その日が来て、腰を据えて話さなきゃいけなくなったら、そうするつもりさ。俺にとってのベストなプランはまだ分からない」
バークリーは現在進行中のフロントオフィスとの契約交渉について、“自分が貪欲であるかのように見せる”ことを目的とした“真実ではなく”、“誤解を招く”報道がなされていることへの不満を表明している。
「それについては触れておきたい。誤解を招くような内容が報道されているような気がしている」と言うバークリーは「もちろん、情報源やストーリーがあるんだろうけど、俺は公の場に姿を現して、オープンに話してきた。俺は“最後までジャイアンツの一員でいたい”と言ってきた。ここは俺がいたい場所で、結局のところはリスペクトしか抱いていない。これは本当だ」と続けた。
ケガに悩まされていた2シーズンから一転し、バークリーは昨季にキャリアハイとなるキャリー295回、1,312ヤード、タッチダウン10回を記録し、ルーキーシーズン以来2度目のプロボウル選出を果たした。
26歳のバークリーは1,010万ドルのフランチャイズタグにサインしていないため、今週に実施される参加必須のミニキャンプには参加しない見込みだ。バークリーは参加しないかもしれないが、コーチやチームメイトは彼の状態やクラブにとっての重要性、バークリーが全試合を欠場することへの考えを必ず質問されるはずであり、その存在感が消えることはないだろう。
【RA】