ジュリアン・エデルマンのようにQBからWRへの転向を試みるペイトリオッツ新人のマリク・カニンガム
2023年06月14日(水) 09:58マリク・カニンガムはニューイングランド・ペイトリオッツで、以前のジュリアン・エデルマンのように、クオーターバック(QB)からワイドレシーバー(WR)への転向を再現しようとしている。
ルイビル大学出身のクオーターバックはこのオフシーズンにドラフト外フリーエージェント(FA)としてペイトリオッツと契約。報道によると、ワイドアウトとして初期段階の成長でコーチを感心させているようだ。
現地12日(月)にカニンガムは『Mass Live(マス・ライブ)』を通して「俺は人生の中でルートを走ったことがなかった。間違いなくこれまでとは違うけど、クオーターバックとしての感覚はまだ俺の中にあるから、継続して学んでいくことだね。ただ、毎日毎日、成長できるように努力することだ。連携やアサインメント、何をするべきかということについて、レシーバーの立場で細かく集中しようとしている」と話した。
カニンガムは同じルイビル大学出身のラマー・ジャクソンに続き、2021年シーズンの2,941ヤードを含む5シーズン、47回の先発で9,660ヤード、タッチダウン70回、インターセプト29回という記録を残している。このデュアルスレットなQBはまた、ラッシングでも3,179ヤードとタッチダウン50回を記録している。
カニンガムはQBとしてドラフトされることを希望していたが、レシーバーに転向する意思があることを各チームに伝えていた。カニンガムによると、2023年のドラフト過程で練習に参加したチームの中で、レシーバーの練習をさせたのはペイトリオッツだけだったという。自分の名前が呼ばれないままドラフトが終了したとき、24歳の彼はWRの座を争うためにペイトリオッツに加入するチャンスを与えられた。
ペイトリオッツの新攻撃コーディネーター(OC)であるビル・オブライエンは、カニンガムにケント州立大学出身のQBで、スーパーボウル制覇に向けて極めて重要なワイドアウトになったことで有名なエデルマンの映像を見せて、転向が可能であることを示した。
カニンガムは、ペイトリオッツを選んだ理由について「チーム文化やジュリアン・エデルマン、大学でクオーターバックをやっていてレシーバーに転向した選手の話を聞いた。彼らがポジションを変更したのを見て気づいたんだ、俺は彼らよりも運動量が多いというわけではないけど、みんな同じレベルにあるから、俺にもできることだってね」と語った。
助っ人を必要とするワイドアウト陣の中でも、カニンガムはまずは練習生候補になりそうだ。QBからWRになった彼にとって、注目を浴びずに転向できるのが理想だろう。しかし、まずはトレーニングキャンプと今夏のプレシーズンで頭角を現し続け、成長を示す必要がある。
【AK】