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トレード要請を撤回し、RTへの転向を“がんばりたい”とベンガルズOTジョナ・ウィリアムス

2023年06月14日(水) 10:38


シンシナティ・ベンガルズのジョナ・ウィリアムス【Kara Durrette via AP】

シンシナティ・ベンガルズのオフェンスタックル(OT)ジョナ・ウィリアムスがトレード要請を撤回した。

現地12日(月)に、ウィリアムスはチームの公式ウェブサイトの記者であるジェフ・ホブソンに対して「とても多くの偉大なチームメイトのいるチームで、貢献できる選手になることは幸せだろう。俺はチームのみんなを愛し、コーチを愛し、ファンを愛している。興奮しているよ」と話した。

ウィリアムスはベンガルズがレフトタックル(LT)としてオーランド・ブラウンと契約した後、トレードを要請した。ラエル・コリンズが開幕に間に合いそうにないため、チームはウィリアムスをレフトタックルからライトタックル(RT)に移し、ポジションを固めるつもりだと主張し、そのトレード要請を拒否していた。

ウィリアムスは最初の反応はブラウンに対するものではなかったとして、こうコメントしている。

「カンザスシティ・チーフスの試合を見ていればわかるけど、彼は素晴らしい選手だ。彼がいてくれて幸せだよ。恨みとかそういうのはない。彼ともっと仲良くなるのが楽しみだ」

2019年ドラフト1巡目指名のウィリアムスは、キャリアを通じてアップダウンを繰り返してきた。新人としてのシーズンをケガで棒に振り、ベンガルズの2022年のポストシーズンではヒザの脱臼で出場を逃した。

ウィリアムスは今シーズン、自身のヒザの状態が“100%よりずっといい”と考えており、現在はライトタックルへの転向に集中しているという。

ウィリアムスは「ヒザの負傷から復帰して、ストレスの多い状況でいろいろな動きをしているよ。ライトタックルのポジションで行うドリルにリハビリを組み込んでいるんだ」と話した。

「(最大の調整は)体の反対側についてすべてを学び直すことだ。反対側のスタンスとして、軸足を蹴り足にすることや、その逆も、すべてだ。でも、何度も練習すればすぐに慣れるよ。ライトタックルを最後にプレーしたのは大学1年のときだった。その時に覚えたテクニックを学び直して、別のサイドに持ち替える必要がある。それが俺の仕事だ。大好きだよ。素晴らしいコーチ、素晴らしいチームメイトに恵まれ、一生懸命練習している。がんばりたいんだ」

最初はライトタックルへの転向を嫌っていたかもしれないウィリアムスだが、チームとそのポストシーズンの期待に応えるにはそれが最適だという考えに至ったようだ。OTとして活躍し、さまざまな価値を発揮することは、新人契約の最終年を迎える彼にとって、長い目で見てベストなことだろう。

【RA】