新たに地区ライバルとなったジョシュ・アレンとアーロン・ロジャースの間に友情が芽生え始めていると言ってもいいのだろうか。

今年2月、彼らはペブルビーチで行われたゴルフの大会でハグする姿を目撃されている。また、2人は3月にもロジャースのセレブリティ・フラッグフットボールの試合で楽しい時間を過ごしていた。

ロジャースがニューヨーク・ジェッツに移籍したことで地区ライバルとなった今でも、アレンは子どもの頃から憧れてきたクオーターバック（QB）を称賛せずにはいられないようだ。バッファロー・ビルズのスターQBであるアレンは『The Ringer’s（ザ・リンガーズ）』のケビン・クラークに、今季にロジャースと（少なくとも）2回対戦できることに興奮していると語った。

現地21日（水）に投稿された映像で、アレンはクラークに「アーロンのことは何年もかけて少しずつ知るようになって、とても親しくなったと思う」と話している。「定期的にメッセージを送り合うとは言えない。電話をすることもあまりなくて、“FaceTime（フェイスタイム）”をするくらい。彼はいつも返事してくれるし、それはすごくうれしい。彼があまり多くの人に返事しないことは知っている」

つまりは、ロジャースがかつて所属していたグリーンベイ・パッカーズよりもアレンの方がロジャースと良い関係を築いているようだ。クラークが指摘したように、将来が定まらない中で、パッカーズはFaceTimeで連絡してこなかったとロジャースは以前に明かしている。

アレンはさりげなく「FaceTimeをしたら、彼は応じてくれるよ」と語った。

シーズン第1週にはFaceTimeが必要なくなるだろう。彼らは9月11日（月）に実施されるマンデーナイトフットボールで直接、顔を合わせることになる。その試合はスーパーボウル出場候補のビルズと新進気鋭のジェッツが対峙する重要な戦いとなるかもしれない。

ロジャースより13歳近く年下のアレンは「小さい頃から彼のファンだったんだ」とコメントしている。「彼のジャージーを持って、フットボールフィールドで彼がやっていることを真似しようとしてきた。特別な選手だ。歴史上、最もフットボールを投げる才能に恵まれた選手だと思う。年に2回、彼に立ち向かうのは、バトルになるだろうね」

彼らは過去に2回、対戦したことがある。2018年、ロジャース率いるパッカーズは自分たちのホームで、新人として4度目の先発出場を果たしたアレンとビルズに完勝した。一方、昨シーズンの対決では、両QBとも特に良いプレーを見せていたわけではないものの、アレン率いるビルズがホームで27対17の勝利を収めている。

ロジャースは今季中に40歳になるが、アレンは優秀なクオーターバックがそろうAFC（アメリカン・フットボール・カンファレンス）にロジャースが加わったことで、スーパーボウルへの道のりがさらに厳しくなると認識している。

クラークに対し、「今、AFCには素晴らしいクオーターバックがたくさんいる」と強調したアレンはこう続けた。「そういう試合は激しい戦いになるだろうし、どうやって勝つかじゃなくて、勝つかどうかが重要になるだろう。俺たちがやろうとしているのは、相手より1点でも多く点を取ることだ」

「クオーターバックとして、俺はフットボールの向こう側に誰がいるかなんて見ていない。彼らと戦うわけじゃない。俺が戦うのは相手のディフェンスと守備コーディネーター（DC）だ。でも、誰が向こうにいるかによって、プレーコールや意思決定が影響を受けることはある。俺たちは相手にボールを返したくないし、ショートフィールドも与えたくない」

【RA】