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今季のコンテンダーに貢献すべくマーケットを待つFAのDEカルロス・ダンラップ

2023年06月22日(木) 12:04


カンザスシティ・チーフスのカルロス・ダンラップ【AP Photo/Colin E. Braley】

ディフェンシブエンド(DE)カルロス・ダンラップは、フットボールの頂点を知る選手だ。 彼は選手生活が終わる前に、もう一度その頂点を目指す意欲がある。

NFLのカレンダーがトレーニングキャンプ開始に向けた静かな夏の期間に入る中、ダンラップはまだ所属チームが決まっていない。最近、カンザスシティの元チームメイトたちと一緒に第57回スーパーボウルリングを受け取ったダンラップは、チーフスと契約する前の昨年この時期と同じように、近い将来に再び戻る可能性があるかを見極めようとしている。

「他のチームに貢献することも、再びチーフスに貢献することもできる」とダンラップは『Forbes(フォーブス)』に語った。「チーフスはその可能性を否定していないが、現在は待ちの状態だ」

2022年まで、ダンラップのキャリアは大いに不満があるものだった。チャンピオンシップを勝利に導くディフェンスの一員となるほどに十分活躍していたことをダンロップ自身は分かっていたが、ポストシーズン初戦でたびたび失速した2010年代のシンシナティ・ベンガルズに共通する、多くの失望にも遭遇。ダンラップの苛立ちは、シンシナティが2020年に彼をシアトル・シーホークスへトレードする決断を下す一因となったが、新チームへの加入が遅すぎたため、同じ10年間にシーホークスファンが味わったような快進撃を経験することはできなかった。

カンザスシティはダンラップにそれまでとは異なるチャンスを与えた。ダンラップにはチームがその可能性を最大限に引き出すことを望む必要などなく、また、競争力を維持するための必死の試みとして追加されるベテランだったわけでもなかった。ダンラップはチーフスに適応し、結果を残すことができたのだ。

ダンラップの役割は2022年シーズンを通じて変化し、チーフスはベテランのダンラップとルーキーのDEジョージ・カーラフティスの両方の存在を生かして状況に応じたローテーションを行っている。ダンラップの先発出場は2試合にとどまったが(これは2021年のシアトルでの出場試合数と同じ)、それでも537スナップをプレイし、タックル39回、サック4回、パスブロック8回、ファンブルフォース1回を記録。

そしてダンラップは、チーフスが彼の古巣であるベンガルズをAFCチャンピオンシップゲームで下すのに貢献する。

「チーフスは俺にとって特別な存在だ。俺が初めてプレーオフを勝ち進み、スーパーボウルを制するのを支えてくれた最初のチームだからね。その経験は素晴らしい機会だったよ」とダンラップは語る。

ダンラップのキャリアには現段階で二面性がある。一方では、優勝の可能性が高いチームに所属するために、より小さな役割を引き受ける意欲がある。しかしその一方で、『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ダンラップは昨シーズン、自己最低のサック数を記録し、QBプレッシャーレートは平均すると過去7シーズンで最も低い数字だった。

選手生活の終わりは、近いのかもしれない。

「俺はフリーエージェントで、気分は最高で、試合に出るのが好きだ」と彼は言う。「俺は現実を見ているんだ」

それでも、本人の言葉からは、ダンラップは必ずしも引退を考えているわけではないようだ。2023年シーズンを通じて無所属のままであれば、その考え方は変わるかもしれない。しかし、仮に2022年が何かを示しているなら、ダンラップがどこかで契約する可能性はまだある。そして、いずれその時が来れば、ダンラップはシンシナティに戻って正式に引退するつもりだろう。

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