QBロジャースとの再会で「最高の自分」を目指すとジェッツOCハケット
2023年06月23日(金) 10:39ナサニエル・ハケットは2022年よりも良い状態を目指している。
そのためには、慣れ親しんだものが助けになるだろう。今度はニューヨーク・ジェッツで攻撃コーディネーター(OC)の役職に戻ったハケットは、古くからの友人であるクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースが率いるオフェンスを指揮する。
期待値はもちろん高い。デンバー・ブロンコスのヘッドコーチ(HC)として目標からはほど遠いシーズンを送ったハケットは、最もスポットライトに当たる立場から退き、居心地の良いポジションに戻れたことをただ喜んでいるようだ。
ポッドキャスト番組“The Season(ザ・シーズン)”に出演したハケットOCは、『Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)』のピーター・シュレーガーにこう語っている。「唯一、自分について言えることは、最高の自分でありたいということ。私がそれを選手たちに伝えることができれば、彼らはフィールドに出て高いレベルでプレーできるようになる。私はそれだけを望んでいる」
「私はただ、アーロンがこれまでのキャリアで最高のフットボールをする姿を見たいだけだ。グリーンベイ・パッカーズにいた時はその一端を担うことができて本当に楽しかった。そして、彼が望む場所にたどり着き、達成したいことを成し遂げるのを見たい」
ハケットOCにはロジャースとの再会を喜ぶ理由がある。パッカーズで3シーズン一緒に過ごした後、2022年に離れている間はどちらもあまり良い結果を残せなかった。時には、ことわざ通りに“離れているほど親しみが深まる”ことがある。同じように、かつてお互いの間に存在していたものに感謝するようになるのかもしれない。
2度のMVP受賞シーズンを含むハケットOCとロジャースの歴史は、ロジャースの年齢(12月で40歳)が大きな足かせとならなければ、2023年に彼らが再び生産的になれることを十分に証明している。パッカーズ時代に培われた互いへの深い理解は、勢い良くシーズンをスタートさせる一助になることだろう。また、各試合の流れの中でもプラスに働くはずだ。
「アーロンはかなり自由にプレーできると思うし、パッカーズのシステムを進めていくにつれて、われわれがより自由に動けたことは間違いない」とハケットOCは言う。「アーロンのように頭が良くて、それを理解している選手を活かさない手はないから、それを今後も続けていくつもりだ。だから、われわれは彼のためにシステムを作り上げ、彼が特定の状況に置かれた時にあらゆることができるように、そしてチームを可能な限りベストな状態に持って行けるようにしたいと思っている」
これはコーチとクオーターバックが初めて互いのことを理解し始めるような状況ではなく、大きな期待が寄せられた再会だ。
若い才能にあふれたジェッツにロジャースが加入したことで、チームの試合は2023年シーズンに6回も全国放送される。ロバート・サラーHCはトップの指揮官としてキャリア最大の舞台に臨むことになるが、シーズンを成功させるためにはロジャースやハケットOCに頼らなければならない。
ハケットOCは2人の過去が将来に不可欠であると信じている。彼らの過去の成績に異論を唱えるのは難しいが、最も重要なのはこれからのことだ。
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