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ブロンコスQBウィルソンがMVP級のシーズンを送る可能性はまだあると元チームメイトのRBゴードン

2023年06月23日(金) 14:37


デンバー・ブロンコスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/Reed Hoffmann】

2022年シーズンを迎える前、デンバー・ブロンコスは大いなる期待を込めてクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンと新人ヘッドコーチ(HC)ナサニエル・ハケットにすべてを賭けていた。

そのフランチャイズが5勝12敗という惨憺(さんたん)たる結果に終わったのはよく知られた話だ。ハケットが去った一方で、ウィルソンはまだチームに残っている。そして、昨シーズンにウィルソンのチームメイトだった選手の1人は、ウィルソンがプロボウルに選出されていた頃の姿を取り戻せるはずだと信じているようだ。

ウィルソンがMVP級のシーズンを送る可能性が残っていると思うかと質問されたランニングバック(RB)メルビン・ゴードンは「ああ、彼ならやるよ。彼にはMVP級のコーチもいる」と答えている。

新HCショーン・ペイトンがウィルソンのキャリアとブロンコスの運命を救えるかどうかが、今年のフランチャイズにとって最大の問題だ。

疑うことなくペイトンHCが適任だと考えているゴードンは、ウィルソンが今後のキャリアで偉大な存在になる可能性が残されていると心から信じている。

2022年シーズン、先発選手としてキャリア最低の4勝という結果に終わったウィルソンは、パス成功率60.5%、パサーレーティング84.4、QBレーティング36.7を記録し、キャリアで最も多い55回のサックを喫した。

ウィルソンとハケットが率いるオフェンスは当初の期待を裏切り、まずい結果を残し続けた。シーズン第1週から15試合を経てハケットが解雇されるまで、彼らはずっと最悪のコンビだったと言える。

ゴードンは「状況は良くなかった。良くなかったな」と振り返った。

ハケットがニューヨーク・ジェッツの攻撃コーディネーター(OC)に就任し、馴染みのあるQBアーロン・ロジャースと共に新しいスタートを切ろうしている一方で、ウィルソンは殿堂入りへの道筋をたどっていた頃の自分に戻ろうとしている。

シアトル・シーホークスでの10年間で、プロボウルに9回選出され、スーパーボウルチャンピオンにも輝いたことのあるウィルソン。NFLにおける彼の当面の将来はペイトンHCの手に委ねられていると言えよう。

ペイトンHCはニューオーリンズ・セインツ在籍中にスーパーボウル制覇を経験しており、ドリュー・ブリーズという小柄ながら殿堂級のクオーターバックと共にそれを成し遂げた。ペイトンHCはデンバーでも同じ筋書きをたどろうとしているが、当時よりも現在の方が少しばかり複雑な状況であるのは明らかだ。

それでも、ゴードンはペイトンHCの指揮下でウィルソンが過去の栄光を取り戻せると確信している。もし、ウィルソンがそれを実現できなかった場合、2年連続で見過ごされることはないだろう。

「今、彼らには(ウィルソンを)最高の状況に置くためのピースがそろっていると思う」と強調したゴードンは「今年、何をするかは彼次第だ。でも、彼らは間違いなく去年より良いフットボールチームになると俺は確信している」と続けた。

【RA】