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イーグルスWRアレンが110メートルハードルで13秒04、今年世界4位タイの記録

2023年06月27日(火) 12:09


デボン・アレン【AP Photo/Ashley Landis】

先週末、デボン・アレンは陸上競技に戻っていた。

オリンピックに2回出場しているアレンは昨年、練習生としてフィラデルフィア・イーグルスに入団し、最後に大学でプレーした2016年以来となるフットボールに復帰している。そんな彼は、現地24日(土)に行われたアメリカ・トラック&フィールド(USATF)ニューヨークグランプリの110メートルハードルで13秒04のタイムで2位につけた。

アレンは同じアメリカ人のダニエル・ロバーツ(13秒01)にわずかに及ばなかったが、それでも今年に入ってから世界4位タイとなるタイムを記録している。

2022年のNFLシーズン終了後にイーグルスとリザーブ/フューチャー契約を結んだアレンは、大会終了後に『NBC』の取材に応じ、両方のスポーツに時間を割くことについて語った。

「順調だよ」とアレンは述べている。「両立は難しいけど、健康でいられる限りはすごく楽しい。彼らとレベルの高い競争で戦えるんだから。13秒01と13秒04は決して悪い記録じゃない。だから、準備はできている」

アレンの次のレースは28歳の彼の母校であるオレゴン大学で7月6日(木)から9日(日)にかけて開催されるUSATFアウトドア選手権となる。

そこで3位以内に入れば、アレンは2022年に110メートルハードル決勝でフォルススタート(フライング)を犯して失格となった世界陸上選手権にアメリカ代表として出場することができる。

ただ、アレンの希望に満ちた挽回の道には別のハードルが待ち構えている。

8月18日(金)から27日(日)まで開催される世界陸上選手権はイーグルスのトレーニングキャンプの一番重要な時期と重なる。レギュラーシーズンでの出場経験がなく、イーグルスの練習生もしくはそれ以上を目標に掲げているアレンにとっては正念場となるだろう。

「ああ、トレーニングキャンプと世界選手権が重なって、どうするかはまだ何も計画していない」とアレンは土曜日のグランプリに先立って先週に行われたインタビューで『KPIC 4』に話している。

「もちろん、世界選手権に出場できたらうれしいし、53人のロースターの仲間入りを果たすためにトレーニングキャンプに参加したいとも思っている。だから、けっこう大きな決断になりそうだけど、前にも言ったように、世界選手権の代表チームに入るまで心配するつもりはない。アメリカ代表の競争は激しい。まずはそこに集中するつもりだ」

数週間後にまたトップクラスのパフォーマンスを見せることでアレンが直面する苦境は、やるせないものになるだろう。イーグルスが彼をどう扱うかは、最終的には彼の決断によって左右されるかもしれない。

【R】