ペイカットを拒否した後もタイタンズとは“良い関係”とSバイアード
2023年06月29日(木) 12:02かつてドラフト3巡目で指名されたセーフティ(S)ケビン・バイアードは、テネシー・タイタンズにとっての真の掘り出し物のような存在として活躍してきた。NFLでの7シーズンを通して一度も試合を欠場したことのないバイアードは、インターセプト数でリーグトップに輝いたシーズンを経験したことがあるほか、オールプロのファーストチームには2回選出されている。
そのため、家族旅行でメキシコを訪れていた今年3月に、タイタンズが自分にペイカットを要求してきたというニュースを知ったときのバイアードの反応は、想像に難くないと言えよう。
タイタンズの元チームメイトであるオフェンシブタックル(OT)テイラー・リワンとラインバッカー(LB)ウィル・コンプトンがホストを務めるポッドキャスト『Bussin’ With The Boys(バッシン・ウィズ・ザ・ボーイズ)』に出演したバイアードは、「代理人がチームに連絡をとって会話を交わしたとき、感情的になるのはとても簡単だった。俺がそれについて何も思わなかったと言ったらウソになるからな」と話している。「“彼らは何を求めているって?”って感じだった。でも、それと同時に、ビジネスで感情的になったらだめだ。ビジネスで感情的な判断を下したら、悪い結果になる可能性が高くなる。そういうことが起きたんだ」
その後、バイアードは自分とフランチャイズの関係について、多くのタイタンズファンを安心させられるような魔法の言葉を口にした。
「俺たちは今、良い関係だと思う」とバイアードは強調している。
以前、タイタンズのジェネラルマネジャー(GM)ラン・カートンはバイアードがペイカットを要求された後に放出を求めたという報道を否定していたが、バイアードとタイタンズの緊張状態はいくらか緩和されつつあるようだ。
2019年、バイアードはタイタンズと5年7,050万ドル(約101億7,615万円)の契約延長にサインした。2023年と2024年の基本給は1,360万ドル(約19億6,301万円)で、その後の2年間はボイドイヤー(無効年)になる予定だ。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、バイアードは現在、NFLで9番目に年俸が高いセーフティになっているとのこと。
バイアードはポッドキャストで、オフシーズンプログラムの自主参加の部分をスキップした後に参加必須のミニキャンプには出席することを選んだ理由を説明している。
「本当に、信頼が大切なんだ」と語ったバイアードはこう続けた。「(タイタンズのヘッドコーチ/HCであるマイク)ブラベルやコーチングスタッフは、この男(バイアード)が自分の体を大事にすることを理解していると思う。俺はキャリアを通して1度も欠場したことがない。こいつが体調を崩した状態で来ることはないだろうって彼らは信頼しているし、分かっている。俺はそういうタイプの人間じゃないんだ」
「俺の仕事はテネシー・タイタンズにとって最高のセーフティになること。これはビジネスの側面だ」
【RA】