ニュース

ほぼ全てのRBが十分な報酬を得ていないとパンサーズRBマイルズ・サンダース

2023年06月30日(金) 11:38


カロライナ・パンサーズのマイルズ・サンダース【NFL】

このオフシーズン、ランニングバック(RB)のポジションが低く評価される傾向が注目を浴びている。高い評価を受けていた選手が放出され、フリーエージェントで有利な契約がほとんどなかった。

カロライナ・パンサーズのRBマイルズ・サンダースがチームと結んだ4年総額2,540万ドル(約36億7,850万円)の契約は、今オフシーズンに結ばれた複数年契約の中で最高額だった。サンダースは1,300万ドル(約18億8,285万円)を保証されたが、1年平均635万ドル(約9億1,970万円)は例年よりはるかに少ない。

現地28日(水)、サンダースは『The Rich Eisen Show(リッチ・アイゼン・ショー)』に出演し、低く評価されがちなランニングバック市場についての声を上げた。

「俺たちが何か間違っているわけではない」と言うサンダースは、次のように続けている。

「フィールド上でやるべきことはすべてやっている。ランニングバックはそこまで価値はないと思っているGMやオーナーがいるなら、それは間違いだ。すべてはどうなるか見てみないとわからない。クリスチャン・マカフリーやセイクワン・バークリー、ジョシュ・ジェイコブスが毎年コンスタントにやっていることを見なければならない・・・」

「ランニングバックは3、4年しか使えないという考え方があるからこそ、彼らはフランチャイズタグを付けて一定の市場を作ろうとしている。正直言って、最悪だ。今、ほぼ全てのランニングバックが十分な賃金をもらえていない。それが何をもたらすかは分からない。もっと取り上げられるべき話題だ。なぜかって、今ランニングバックであることは正直言って、厳しいからだ」

オフシーズンはランニングバックにとって不吉な幕開けとなり、フリーエージェント保留中のトップ3のランニングバック(バークリー、ジェイコブズ、トニー・ポラード)には1,009万ドル(約14億6,072万円)弱のフランチャイズタグが付けられた。グリーンベイ・パッカーズとアーロン・ジョーンズは契約を見直し、以前の契約から500万ドル(7億2,377万円)をカット。

サンダースは、フランチャイズタグの状況によって自身の市場価値には実質的に上限があると指摘した。

「フリーエージェントが始まるとすぐに、数字が文字通り毎日下がることを知っていたから、本当に契約を早く結びたかった」とサンダースは早期に契約を結んだ理由について語った。

「1,000万ドル(約14億4,857万円)となった途端、それ以上の交渉や、クリスチャン・マカフリーやアルビン・カマーラといった誰もが夢見るような契約を勝ち取るのは非常に難しくなった。それが現実だ。俺のハングリー精神を刺激するよ。俺はまだ行くし、毎年やることをやって、新しい契約を勝ち取りたい」

サンダースは昨シーズンに1,269ランヤード、タッチダウン11回を記録し、初のプロボウルに出場。キャリアで最高の年となったフィラデルフィア・イーグルスでの活躍を受け、今季はカロライナでチュバ・フバード、ラヒーム・ブラックシアとともにパンサーズのトップバックを務める予定だ。

サンダースや他のすべてのランニングバックにとっての問題は、パス重視のNFLにおいて、供給が需要を上回っていることだ。それでも、RBたちは現在の市場よりも良い報酬を求めて声を上げ続けている。

「それは確かに解決するべき問題だ」とサンダースは主張し、こうつけ加えた。

「なぜなら、ランニングバックのポジションに関しては、十分な報酬がもらえていない才能ある選手が多すぎるからだ」

【KO】