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歴史的な連覇不成立のジンクスを打破すべく2度目の挑戦に乗り出すチーフス

2023年07月03日(月) 15:18


カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/Reed Hoffmann】

2023年のNFLシーズンを前に、カンザスシティ・チーフスはリーグ史上9度目のスーパーボウル連覇を目指すというおなじみの位置にいる。

過去4年間で2度目となるこの機会に、チーフスは2004年以来となるNFLの連覇チームになることを目指す。

すでに多くの歴史的な偉業を成し遂げているチーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードとクオーターバック(QB)パトリック・マホームズは、NFL史上最長となる連覇間隔を終わらせるため、再度の挑戦に乗り出そうとしている。

『NFL Research(NFLリサーチ)』による詳細な調査から、2023年のチーフスがどれほどの歴史を刻む可能性があるか、そしてリードとマホームズの時代にどれだけのことをすでに成し遂げているのかが明らかになった。

マホームズとリードにはスーパーボウル連覇を果たす7組目のヘッドコーチと先発QBコンビになる可能性があり、それが実現すれば2003と2004年のニューイングランド・ペイトリオッツHCビル・ベリチックとQBトム・ブレイディ以来の快挙だ。その一方で、リードとマホームズが3回以上のスーパーボウルを制覇すると、前述のベリチックとブレイディ(スーパーボウル優勝6回)、ピッツバーグ・スティーラーズのチャック・ノールとテリー・ブラッドショー(4回)、サンフランシスコ・49ersのビル・ウォルシュとジョー・モンタナ(3回)に続く、NFL史上4組目のエリートコンビとなる。

AFC西地区7連覇中のチーフスは、すでに5年連続でカンファレンス優勝決定戦のホストチームとなっている。

カンザスシティの成功により、リードは歴代監督の階段を上りつめ、2023年にはさらに一段上がることがほぼ確実視されている。今年に入った段階でリードの通算247勝は歴代5位の数字であり、カウボーイズの伝説的HCトム・ランドリーが記録した250勝にわずか3差となっている。

驚くべきことに、マホームズはまだ6シーズンしかプレーしていないにもかかわらず、現役クオーターバックの中で最もプレーオフで勝利数が多い選手の1人になっている。マホームズのポストシーズン勝利数は11勝で(NFL歴史上8位タイ)、これはニューヨーク・ジェッツの新QBアーロン・ロジャースと並ぶ。ロジャースはグリーンベイ・パッカーズで送った18シーズンで、プレーオフ11勝を挙げた。

史上初めて5シーズンで複数のAP通信NFL最優秀選手賞(MVP)とスーパーボウルMVPを獲得したマホームズは、3度目のNFL MVPを獲得した7人目の選手となることも夢ではない。

マホームズ、リード、そしてチーフスにとって、歴史と記録の積み重ねは目まぐるしい。

もちろん、カンザスシティの目下の目標は、NFLでの20年間にわたるスーパーボウル連覇不成立のジンクスを打破することだ。その挑戦は9月7日に幕を開ける。

【KO】