ジャイアンツのWR1になれる可能性があると自負するスレイトン、「自分の能力を信じている」
2023年07月07日(金) 09:42ニューヨーク・ジャイアンツを取り巻く通説に、ジャイアンツには真のナンバー1ワイドレシーバー(WR)の脅威が欠けているというものがある。
今オフシーズンにジャイアンツと再契約したWRダリウス・スレイトンは、そうした通説を否定しており、自分がナンバー1ターゲットになれると信じている。
『The New York Post(ニューヨーク・ポスト)』のライアン・ダンリービーにNFLで敬意を払われていないことについて尋ねられたスレイトンは「気に障るとは言わない。みんな、俺が知っていることを知らないからな。全員がジャイアンツの施設内にいるわけじゃない。結局のところ、他の人たちは遠くから見たものでしか判断できないだろ」と答えた。
ここ4シーズン中3シーズンで、レシーブヤードでチームトップの成績を収めているスレイトンだが、800ヤードの大台に乗ったことはこれまでに一度もない。WRオデル・ベッカム(現在はボルティモア・レイブンズに所属)が2018年に達成して以来、ジャイアンツのワイドレシーバーで1,000ヤードを突破した者はいない。
「1,010(ヤード)を稼いだり、毎週100ヤードを稼いだりするのを見ると、“彼は本当にいい選手だ”と思うだろ」と語ったスレイトンはこう続けている。「そういう選手の中には誰とも一緒にプレーしていない人がいる。俺はセイクワン(バークリー)とプレーしている。ボールが最初に向かうのはどこだと思う? 俺じゃない。うちには(スターリング・シェパード)、エバン・エングラム、そして今はダレン(ウォーラー)がいる」
「無能なヤツらばかりとプレーしてきたわけじゃない。ちょっとうっとうしいことではあった。結局、俺だけがボールをもらえるとか、誰か1人がボールをもらえるわけじゃなくて、誰か(他の選手)がいる環境だったからな。それは仕方ないさ。最終的に俺はただ勝つためにプレーするだけ。ジャイアンツが勝てばそれでいいんだ」
ジャイアンツはレシーバーに多くのオプションを擁してトレーニングキャンプに臨む。現在、ジャイアンツのWR陣にはスレイトンやシェパードをはじめとし、ワンデール・ロビンソンやアイザイア・ホッジンズ、パリス・キャンベル、ジェイミソン・クラウダー、ドラフト3巡目指名を受けた新人のジェイリン・ハイアットらがいる状態だ。今月末にトレーニングキャンプが始まれば、どのような序列になるのかが1つの注目ポイントとなるだろう。
スレイトンは今オフシーズン、490万ドル(約7億0,529万円)が保証された2年1,200万ドル(約17億2,735万円)の契約を結んでジャイアンツに戻ってきた。ナンバー1WRの契約としては不相応な内容だが、スレイトンはそれでもブライアン・ダボールHC(ヘッドコーチ)のオフェンスでトップターゲットになれるという自信を失っていない。
「俺は自分を信じている。自分の能力やこのオフシーズンに取り組んできたことを信じている」と強調したスレイトンは「10人加わろうが、あなたたち全員が加わろうが、自分がフィールドで己の道を見つけられると信じている」と続けた。
【RA】