WRパーシー・ハービンがNFL復帰、ビルズと再契約
2016年11月02日(水) 11:07ワイドレシーバー(WR)パーシー・ハービンがNFLに戻って来る。
バッファロー・ビルズは現地1日(火)、天才的リターンマンであり、パスも捕れるワイドレシーバー(WR)のパーシー・ハービンと再契約を結んだと発表。
ビルズはハービンに対し、シーズン残り8試合を通してインセンティブを含む100万ドル(約1億400万円)を支払う契約内容であると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは伝えている。ハービンがチームに引退の意向を伝えてから7カ月も経たずとしての再契約となった。
慢性的な臀部(でんぶ)の痛みに苦しんだハービンは昨季の11月、チームによって故障者リストに登録される際に引退の2文字が脳裏に浮かんだ。
ハービンは1日、自身の引退について「治療に時間を充てたかった。その時は自分の理想とするプレーができなくなっていた。だが、今はもう傷は癒えている。プレーする準備は万端だ」と語った。
ヘッドコーチ(HC)レックス・ライアンはチームの公式サイトを通して「パーシーは熱い男だ。彼のスピードは0か100かと言う感じだ。昨シーズンはハービンを時々休ませる必要もあったが、彼にとってはそれも辛いことだったのだろう。それにつれて、彼のチームへの貢献度も低くなってしまった。しかし、ケガの時には治療期間も必要。試合から遠ざかるべき時もある。いわゆる奇跡とやらを信じて、パーシーが最高の状態にあることを期待している」とコメント。
もし28歳のハービンが健康な状態であれば、第12週まで離脱のWRのサミー・ワトキンス(足)、故障者リスト登録中のグレッグ・サラス(鼠径部/そけいぶ)、マーキス・グッドウィン(脳しんとう)と故障者を抱えるビルズの攻撃陣にとって朗報であることは間違いない。
月曜日にはシアトル・シーホークスの旧友たちと再会を果たしたハービンだが、13カ月ものブランクがある彼が今週の試合に出場することはなさそうだ。第10週がビルズのバイウイークとなることから、その翌週のシンシナティ・ベンガルズ戦でハービンがプレーする姿を見ることができるかもしれない。ビルズはその後、ジャクソンビル・ジャガーズ、オークランド・レイダース、ピッツバーグ・スティーラーズ、クリーブランド・ブラウンズとの試合を迎える。
ハービンにまだどのくらい余力があるのか、疑問の声が上がるのも当然である。しかし、2009年にNFLの世界に足を踏み入れて以来、万全の状態であるハービンがフットボール界で最高クラスに魅力的な選手の1人であることは自らの実力で証明してきた。4勝4敗で迎えるシーズン後半、プレーオフへの切符をかけて戦うビルズの起爆剤は果たしてうまく機能するのだろうか。