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ベンガルズ一筋のPケビン・ヒューバーが14シーズンの現役生活に終止符

2023年07月08日(土) 17:20


シンシナティ・ベンガルズのケビン・ヒューバー【AP Photo/Ron Jenkins】

ケビン・ヒューバーのホームタウンヒーロー物語は完結した。

長年にわたりベンガルズのパンター(P)を務めたシンシナティ出身のヒューバーが14シーズンのNFL選手生活に別れを告げることを決め、現地7日(金)に引退を発表した。

「2009年4月26日、俺の人生を永遠に変える電話がかかってきた」とヒューバーは『Twitter(ツイッター)』につづった。「リバーフロント・スタジアムで大好きなベンガルズの試合を見ていたシンシナティ生まれのただの子どもから、ドラフトで指名されて彼らのパンターになるなんて、夢のような話だよ。この14年間は俺の想像を超えた日々だったし、ベンガルズの一員となる機会を与えられたことへの感謝が尽きることはない」

「ナンバー10としてのキャリアは終わるが、俺はこれからもみんなと一緒にジャングルで“Who Dey(誰がベンガルズを倒せる?)”をチャントし続けるからな」

ヒューバーはシンシナティで生まれ、アーチビショップ・マクニコラス高校に入学。卒業後はシンシナティ大学に進み、2009年のNFLドラフト全体142位でベンガルズに指名され、彼が知る唯一の町でNFLキャリアをスタートすることになった。

そして幸運なことに彼は一度もそこを離れることはなかった。

パンターとして2度のオールアメリカンに選ばれていた彼はベンガルズで新たな仕事に就くと驚くほどの一貫性を見せる選手に成長した。キャリアを通してパント1回あたりの平均は40.2ネットヤードで、34.2%を敵陣20ヤード以内に落下させた。2014年にはプロボウルに選出され、2022年シーズンまではNFLキャリアが終わりに近づいていることなど感じさせないほどだった。

くしくもヒューバーの後任となったのはラ・サール高校からオハイオ州立大学に進んだシンシナティ出身のドリュー・クリスマンだった。

2022年終盤にリリースされてからもシンシナティの練習生としてとどまったことは、彼がたった1つ気に掛けたクラブへのコミットメントを雄弁に物語っている。彼はチーム歴代首位のパンターとして、ベンガルズ一筋を貫いたままプロフットボールの世界を去っていく。

【M】