元QBブレイディのリーダーシップを担うことを目指すバッカニアーズOTワーフス
2023年07月10日(月) 09:56クオーターバック(QB)トム・ブレディの引退により、タンパベイ・バッカニアーズには数々の疑問と解決すべき課題が残された。
その中でも特に重要なのは、偉大なるブレディが去って空白になったリーダーシップの役割だ。プロボウル出場経験のある左タックル(LT)トリスタン・ワーフスは今年、その役割を担おうとしている。
『Pewter Report(ピューター・レポート)』によれば、今夏初めに『Vikes Verified podcast(バイクス・ベリファイド・ポッドキャスト)』に出演したワーフスは、「俺たちにはトムがいた」と話し、次のように続けたという。
「トムは素晴らしいリーダーだ。素晴らしい人間だ。歴代の最高のリーダーと肩を並べることができる。彼はとても発言力があった。練習が終わると、チーム全員を集めて短いスピーチをする。オフェンス全体を盛り上げるんだ」
「もちろん、今の俺がそのレベルに達するにはまだほど遠い。でも、自分の思いや考えを少しずつ伝えたいと思っている。例えば、練習がどのように進んだか、そういう些細なこと。それをもっと伝えることを試みている。若手の選手たちが少しでも俺に頼ることができる存在になりたい。何か質問があれば気軽に聞いてきてほしいと思っている。不思議なもので、俺はまだ若いと思っているけど、これから4年目に突入するし、スーパーボウルに出たり、プレーオフに出たり、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップにも出たり、いろいろと経験してきたんだ」
実際、24歳のワーフスは4年目のNFLキャリアを迎えるにあたり、すでに素晴らしい記録を持っている。
2020年のNFLドラフトで全体13位で指名されたワーフスは、2度のプロボウル選出、1度のオールプロ選出、そして先述の通りスーパーボウル優勝を成し遂げている。彼はルーキーイヤーにスーパーボウルを制覇し、タンパベイのタイトル獲得時に全20試合で先発出場を果たした。
しかし、ブレイディの後任としてベイカー・メイフィールドとカイル・トラスクが先発QBの座を争う不透明な2023年シーズンに向けて、ワーフスは単に模範を示すだけのリーダーシップから一歩進んで行動を起こそうとしている。
NFLキャリアの中でブレイディ以外の先発QBをブロッキングで守ったことがないワーフスは、「このオフシーズン、全てのOTA(チーム合同練習)やミニキャンプを通して、もう少し声を出すように最善を尽くしてきた」と語り、こう続けた。
「俺は大学時代から極めて口数の少ないリーダーだったと感じている。いつも例を示すタイプの人間で、ほとんど目立たないようにやってきた。今はある程度の段階に達し、俺が主導するべきだと感じているよ」
これまでの3シーズンで、ワーフスはプレイで語ることを証明してきた。しかし、ブレディが去った今、このラインマンは一歩踏み出して声を上げる準備ができている。
【KO】