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30歳としてシーズンを迎えるにあたり“緊迫感”を覚えるカウボーイズQBプレスコット

2023年07月10日(月) 10:36


ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【AP Photo/Tony Avelar】

ダック・プレスコットが負傷したトニー・ロモに代わってダラス・カウボーイズの先発クオーターバック(QB)になったのは、つい昨日のことのようだ。

そうした運命的な2016年のオフシーズン以来、カウボーイズの先発QBとして成功を収めてきたプレスコットは、AP通信オフェンス部門年間最優秀新人賞やウォルター・ペイトンNFL年間最優秀人物賞に輝いただけではなく、プロボウルに2回選出され、7年間で4度ポストシーズン進出を果たしてきた。

しかし、2023年7月現在、プレスコットとカウボーイズは岐路に近づいている。プレスコットは今月末で30歳を迎え、プロとしてキャリア8年目に突入する。また、マイク・マッカーシーがヘッドコーチ(HC)に就任してから4年目のシーズンを迎えようとしているカウボーイズは、いまだに課題を克服しようとしているところだ。

プレスコットはカウボーイズでのキャリアが進むにつれて、勝利への期待感が高まっていることを自覚している。

現地8日(土)、チーム公式サイトのニック・イートマン記者に勝たなければならないという緊迫感を覚えているかと質問されたプレスコットは「1,000パーセントな」と答え、こう続けた。

「ケガとか、キャリアを通じて経験してきたことを把握しているし、永遠にこのゲームをプレーできるわけじゃないと分かっている。与えられたすべての瞬間において、俺は恵まれている。ただ緊迫感を持って、それを受け止めようとしている」

カウボーイズはマッカーシーHCの下で、2年連続で12勝を挙げた上でポストシーズンに進出。また、2021年シーズンには地区タイトルを獲得した。しかし、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームへの出場はいまだかなっておらず、スーパーボウルへの出場をかけたその試合には1995年シーズンを最後に出場していない。リーグで屈指の人気を誇るフランチャイズと、特に要求の厳しいオーナーであるジェリー・ジョーンズにとっては、もどかしい結果だと言えよう。

大きなプレッシャーがかかっているにもかかわらず、プレスコットには展望があるようだ。毎年主催しているフットボールキャンプを先週末に実施したプレスコットは、30歳として臨むシーズンを迎えようとしている中で、フィールド内外のすべてを受け止めようとしている。

プレスコットはイートマンに「俺はいつも自分が年上だと感じてきたと思う。30歳になったからといって、必ずしも気になるわけじゃない」と語っている。

「自分が年長者であることを自覚しているし、8年目を迎えようとしている中で若手選手とか新人選手を見て8年の違いを目の当たりにしている。自分がクールなこととか、そういうことを続けながら今を生きていると思うのは、楽しいことであると同時にチャレンジングでもある。でも、このゲームは素晴らしい。このゲームは子どものようにプレーするものだから、年齢は関係ないさ」

プレスコットとカウボーイズは、選手たちがトレーニングキャンプのために集合する現地7月25日(火)から、“子どものようにプレーする”ために仕事を再開する。

【RA】