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ライオンズを取り巻く過大な期待感を受け入れるWRセント・ブラウン

2023年07月10日(月) 14:35

デトロイト・ライオンズのアモン-ラ・セント・ブラウン【AP Photo/Seth Wenig】

2022年シーズンに9勝8敗で惜しくもプレーオフ進出を逃したことを受け、デトロイト・ライオンズのワイドレシーバー(WR)アモン-ラ・セント・ブラウンは2023年シーズン開幕に向けてチームを取り巻く“興奮”を受け入れている。

セント・ブラウンは『Sports Illustrated(スポーツ・イラストレイテッド)』のギルバート・マンザノに「俺のルーキーイヤーは、3勝13敗1分だったけど、(ライオンズファンは)それでも応援してくれた」と話し、こう続けている。「そして今、盛り上がりはクレイジーだ。OTA(チーム合同練習)とかがあって戻ると、スーパーやレストランに行くだろ。その日、何をするにしても、ファンと会ったら彼らはものすごくワクワクしているんだ」

「大きな期待を寄せてくれているけど、彼らは何があろうと常に俺たちの味方でいてくれるような気がする。それは選手として、本当に感謝していることだ。たくさん勝つ強豪チームに、にわかファンがいるのは間違いないだろうからな」

ライオンズはセント・ブラウンのルーキーシーズンに3勝しか挙げられなかったが、昨シーズンは9勝8敗という成績を収めた。昨季にレシーブ数(106回)、レシーブヤード(1,161ヤード)、タッチダウンレシーブ数(6回)でキャリアハイを更新し、初めてプロボウルに選出されたキャリア3年目のセント・ブラウンは、期待値の高い2023年シーズンを迎えるにあたり、ポストシーズン進出を果たせるように努力している。

ライオンズが最後にプレーオフに進出したのはクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードが司令塔を務めていた2016年シーズンだ。また、直近でプレーオフでの勝利を収めたのは1991年シーズンのダラス・カウボーイズ戦となっている。さらに、ライオンズがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区制覇を成し遂げたのは1993年シーズンが最後だ。地区ライバルのグリーンベイ・パッカーズに所属していたQBアーロン・ロジャースがニューヨーク・ジェッツに移籍したことで、ライオンズはプレーオフ進出の絶好のチャンスを迎えていると言えよう。

オフシーズン中、ライオンズからは数名の主力選手がフリーエージェント(FA)となって退団した。昨季にタッチダウンラン数でリーグトップに輝いたランニングバック(RB)ジャマール・ウィリアムスはニューオーリンズ・セインツと契約し、WRのD.J.チャークはカロライナ・パンサーズに移籍している。さらに、ライオンズはコーナーバック(CB)ジェフ・オクーダをアトランタ・ファルコンズに、RBディアンドレ・スイフトをフィラデルフィア・イーグルスにトレードすることで、才能のある若手選手も手放している。その代わり、ライオンズはイーグルスに所属していたセーフティ(S)C.J.ガードナー・ジョンソンと契約したり、かつてチームに所属していたWRマービン・ジョーンズを呼び戻したりして、プレーオフ経験のあるベテラン選手を加えている。

新たなピースが加わったことを受けて、セント・ブラウンは現地7月22日(土)にライオンズのベテラン選手たちがトレーニングキャンプに集合する際に、新しいチームメイトとの信頼関係を築くことを目指すだろう。

【RA】