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2021年にスティーラーズと契約しなかったのは弟T.J.の契約状況が一因だったと明かすJ.J.ワット

2023年07月12日(水) 09:43

アリゾナ・カーディナルスのJ.J.ワット【AP Photo/Jacob Kupferman】

ピッツバーグ・スティーラーズはここ数シーズン、ディフェンシブタックル(DT)キャメロン・ヘイワードとタイトエンド(TE)コナー・ヘイワード兄弟、フルバック(FB)デレック・ワットとアウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワット兄弟、セーフティ(S)テレル・エドモンズとランニングバック(RB)トレイ・エドモンズ兄弟、DTカルロス・デイビスとDTカリル・デイビス兄弟など、何組もの兄弟を採用してきた。また、今年はラインバッカー(LB)ニック・ハービックとガード(G)ネイト・ハービッグ兄弟も新たに迎え入れている。

2021年、スティーラーズはワット一族全員をピッツバーグに集結させそうになっていた。

ポッドキャスト『Green Light with Chris Long(グリーン・ライト・ウィズ・クリス・ロング)』に出演した元ディフェンシブエンド(DE)J.J.ワットは、2021年にヒューストン・テキサンズから放出された後、T.J.とデレックのいるスティーラーズとの契約を検討したと明かしている。しかし、J.J.はT.J.の契約交渉がアリゾナ・カーディナルスへの加入を決めた一因になったと語った。

「確かに、兄弟と一緒にプレーできたら最高だったと思うけど、T.J.もそこで契約交渉をしているところだったし、俺は自分が加入することによって彼の契約金額が下がるようなことだけはしたくなかった」とJ.J.はコメントしている。

J.J.は2021年にカーディナルスと2年契約を結び、その秋にはT.J.がスティーラーズと4年1億1,200万ドル(約157億0,061万円)の契約延長にサインした。J.J.がスティーラーズに加入していれば、T.J.への提示金額はおそらく下がっていただろう。また、カーディナルスがJ.J.に提示した2年2,800万ドル(約39億2,501万円)の契約と同様の内容を、スティーラーズが提示したがらなかった可能性もある。

T.J.に、兄と一緒にプレーする機会を得るためなら、どれほどの金額をあきらめられたかと聞いてみるのも面白いかもしれない。

インタビューの中で、J.J.はオフシーズンに下した引退の決断を改めて強調し、プレーするためのワークアウトは行っていないと話した。J.J.が正式に引退したため、J.J.、T.J.、そしてデレックがNFLのロッカールームを共有する姿は今後も見られないだろう。

【RA】