2023年NFL補足ドラフトでは指名選手なし
2023年07月12日(水) 09:57現地11日(火)に、2019年以来となるNFLサプリメンタル(補足)ドラフトが実施されたが、指名された選手はいなかったと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じている。
2人の候補生――ジャクソン州立大学出身のワイドレシーバー(WR)マラカイ・ワイドマンとパデュー大学出身のWRミルトン・ライト――は指名可能な状態だった。補足ドラフトで選手を指名したチームは、それ相応の2024年NFLドラフト指名権を手放さなければならない。現在、ワイドマンとライトはどちらもフリーエージェント(FA)とみなされており、どのクラブとも契約することが可能だ。
ワイドマンは7月下旬に開始されるトレーニングキャンプに向けてNFLチームとのワークアウトを予定していると、ペリセロがワイドマンの代理人の話をもとに伝えている。また、ワイドマンはCFLやXFLからもオファーを受けているとのこと。
2021年、ワイドマンはキャッチ34回で540ヤード、タッチダウン12回と、ジャクソン州立大学で素晴らしい成績を収めた。しかし、2022年はわずか6試合の出場でキャッチ3回、49ヤード、タッチダウン1回という成績にとどまっている。2020年にテネシー大学でカレッジキャリアを開始したワイドマンは、そこで6試合に出場してキャッチ1回、24ヤードを記録したのちにジャクソン州立大学に移った。
9月28日に23歳になるライトは2022年シーズンに向けて学業面で不適格と判定されたと報じられている。カレッジ時代には29試合に出場してキャッチ99回で1,325ヤード(平均13.4ヤード)、タッチダウン10回を記録。2021年に行われたノースウエスタン大学との試合では、キャッチ8回で213ヤード、タッチダウン3回と素晴らしいパフォーマンスを見せた。
NFLのチームが最後に補足ドラフトで指名権を使ったのは2019年だ。当時、アリゾナ・カーディナルスは5巡目指名権を費やしてセーフティ(S)ジャレン・トンプソンを獲得。現在、トンプソンはチームの先発選手となっている。
NFLが初めて補足ドラフトを開催したのは1977年。このイベントは、毎春に実施されるドラフトにエントリーしなかったドラフト候補生に機会を提供するものだ。補足ドラフトで指名された有名な選手の中には、プロフットボールの殿堂入りを果たしたクリス・カーターやプロボウラーのジョシュ・ゴードンがいる。補足ドラフトに参加する意向がある候補生は、リーグから参加資格の承認を得なければならない。
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