OLBへの転向を“爽やかな気持ちにさせてくれること”と捉えるパンサーズのグロス・マトス
2023年07月12日(水) 12:10今オフシーズン、カロライナ・パンサーズは引く手あまただったエジロ・エベロの獲得に成功。ヘッドコーチ(HC)フランク・ライクのスタッフに加えるべく、守備コーディネーター(DC)としてエベロを採用した。しかし、これにはディフェンス面の大幅な調整が伴っている。
長年、4-3ディフェンスを採用してきたパンサーズは、エベロDCが指揮を執る3-4ベースのディフェンスに切り替えようとしており、それは多くの選手、特にディフェンシブラインマン(DL)にとって大きな移行になるはずだ。以前、ディフェンシブエンド(DE)としてプレーしていたエッジラッシャーは、アウトサイドラインバッカー(OLB)としてプレーすることを求められる。それにより、カバレッジに下がる回数が増えるなど、これまでとは違った要素が加わるのだ。
パンサーズはエベロDCのスキームに移行していく中で、OLBポジションでブライアン・バーンズの逆サイドに疑問符がついた状態でトレーニングキャンプを迎えようとしている。
それはイートア・グロス・マトスが確保しようとしているポジションだ。しかし、昨季にディフェンシブエンドとして17試合に先発出場したグロス・マトスは、劇的なポジション変更を余儀なくされる。
グロス・マトスは最近、チーム公式サイトに「第一印象では、爽やかな気持ちにさせてくれることだと思った。それに対してワクワクしているし、みんなもワクワクしていると思う。1日中それについて話せるはずだ。俺たち全員にとって新しいことだからね。つまり、俺たちはお互いの失敗とか自分たちの良いところから、できるだけ多くのことを学ぼうとしている」と語った。
2020年ドラフト2巡目指名を受けたグロス・マトスは3シーズンを通して輝きを見せてきたものの、まだ次の段階に達することはできていない。3シーズンの通算ではサック8.5回、タックル106回を記録。『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス/PFF)』によると、3年間でグロス・マトスがカバレッジに下がった回数はわずか24回とのことで、これは彼がDEからOLBへの転向を快く受け入れる理由の1つになっている。
「前はDラインでプレーしていたけど、ダブルチームを相手にすることが本当に多くて、ただトレンチにいるだけだった」と振り返ったグロス・マトスは「今は自分の運動能力をもっと生かせるし、もっと走ってカバーもできる。俺たちアウトサイドラインバッカーはクオーターバック(QB)へのラッシュ、カバー、フォーメーションの確認を含め、あらゆることができるから、自分たちのことをディフェンスの要だと思っている。その分責任は重い。でも、俺は気に入っている。楽しいしね」と続けた。
グロス・マトスをはじめとするパンサーズの守備選手がどのように新ディフェンスに移行するかは、今月末にトレーニングキャンプが始まったときに注目を集めるだろう。
【RA】