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「成長のためにはプレーが必要」と新人QBリチャードソンの早期出場を認めるコルツオーナー

2023年07月12日(水) 13:51


インディアナポリス・コルツのジム・アーセイ【NFL】


インディアナポリス・コルツは4月に行われたドラフトでクオーターバック(QB)アンソニー・リチャードソンを全体4位で指名、獲得するというビッグチャンスを手にしたが、オーナーのジム・アーセイは、この新人が成果を得るためには、早急にフィールドに出る必要があると感じている。

現地10日(月)に放送された『The Pat McAfee Show(ザ・パット・マカフィー・ショー)』でアーセイは「皆さんご存知のように、ペイトン(マニング)のルーキーイヤーは3勝13敗だった。彼はカレッジで多くの試合をこなし、リーグ戦への準備も万全だった。だから、アンソニー・リチャードソンにとってNFLのリーグの舞台は厳しいだろう。それはわかっている。でも、彼は成長するためにプレーしなければならない。そこに疑問の余地はない。ガードナー(ミンシュー)はベテランだから序盤に出てきていいプレーができるかもしれないが、われわれはアンソニーをフィールドに出さなければならない。それは(ヘッドコーチ(HC)の)シェーン(スタイケン)が決めることだ」と話した。

アーセイはリチャードソンが第1週の先発であることについては明言も要求もせず、最終的な決定は新ヘッドコーチに委ねたが、新人が炎の中を進んでいく可能性があることについては立場を明確にした。

まだ新人契約をしていないリチャードソンは、40ヤードを4.4秒で走るスピードと大砲のような腕を持っているが、フロリダ大学でフルタイムの先発を務めたのはわずか1シーズンと、経験不足が指摘されていたため、コルツから指名されるまでドラフト枠の予想は難しい状況だった。

リチャードソンは大学通算でパス393回中215回成功、3,105ヤード、タッチダウン24回、インターセプト15回を記録してNFL入りしている。リチャードソンはランでも1,116ラッシングヤード、タッチダウン12回を記録した。

それに比較して、マニングはテネシー大学で4年間先発を務め、最後の3シーズンはいずれもパス試行380回以上をマーク。NFL初年度はリーグ最多のインターセプト28回を喫するなど苦戦したが、その後12シーズン中11シーズンで2ケタ勝利を挙げており、殿堂入りを果たしたマニングとコルツは圧倒的な強さを見せていた。

3回目の1巡QB指名を行ったアーセイオーナーとしては、それこそリチャードソンに望む未来だ。

早期にプレーさせることをアーセイが認めたことで、フロリダ大学出身のリチャードソンはトレーニングキャンプに向けて競争相手を一歩リードしているようだ。

ベテランのミンシューは6,632ヤード、タッチダウン44回、インターセプト15回を記録し、キャリア24回の先発で実力を見せている。コルツにとって彼は、2023年シーズンの早い時期にリーグで成果を上げるために最良の選択肢となるが、4勝12敗1分のシーズンの余波により、コルツは長い目でシーズンを見るアプローチを取る可能性がある。

オフェンシブラインが昨季サック60回(リーグ2位)を許したことを考えれば、リチャードソンが出場するたびに、成長の痛みが伴うだろう。

しかし、その脚力は、オフェンシブラインが再び弱体化した場合でも無から推進力を生み出すことができるため、コルツのQBの中で最もチャンスに恵まれている。さらにそこには、オールプロのランニングバック(RB)ジョナサン・テイラーやワイドレシーバー(WR)マイケル・ピットマンという素晴らしい保険となる選択肢もある。

さらに、フィールドに立つのが早ければ早いほど、リチャードソンは自身の高い目標を本格的に狙い始めることができるだろう。

【AK】