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NFC南地区で誰にも屈しない強気な姿勢を誓うファルコンズDTジャレット

2023年07月13日(木) 11:12


アトランタ・ファルコンズのグレイディー・ジャレット【Kevin Sabitus via AP】


アトランタ・ファルコンズは、開け放たれたNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区で、5年間続いたプレーオフでの無冠に終止符を打つ自信に満ちているようだ。

ファルコンズのスターディフェンシブタックル(DT)グレイディー・ジャレットは今週、『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』に出演した際に「俺らはただ誰かに屈するためにフィールドに出るわけじゃない」と語り、こう続けている。

「俺からすると、俺らがきちんと自分たちの仕事をこなせば、最後には望むところにたどり着くはずだ。ディビジョンを勝ち抜き、ポストシーズンへ進み、チャンピオンシップで競いたい。俺らが集中しているのは、自分たちが最高のパフォーマンスを発揮することで、俺らがいかなきゃいけない場所に行くことだ。ディビジョン内の他のチームがどうなろうと、結果がどう出ようと、自分たちが最高の状態でいることが重要だ。ディビジョンに誰がいて、他のチームが何をしているかに関わらず、俺らは最善の自分たちでありたいと思っている」

ファルコンズは今オフシーズンにジャレットを中心とするディフェンスを強化するために大いに投資し、スターセーフティ(S)のジェシー・ベイツ三世、フロントラインの守備陣カライス・キャンベル、デービッド・オニエマータ、バド・デュプリー、そしてラインバッカー(LB)ケイデン・エリスなどを追加。オフェンスでは、ダイナミックなランニングバック(RB)ビジャン・ロビンソンをドラフトで1巡指名し、オフェンスライン(OL)を維持するために大金を投じた。

トレーニングキャンプに向けての最大の疑問は、2年目のクォーターバック(QB)デズモンド・リッダーがファルコンズを安定したチームに導けるかどうかだ。ルーキーとして4試合に先発出場したリッダーは光るものを見せたが、得点力はなかった(224ヤードを超えた試合はなし)。しかし、アトランタの上層部やチームメイトは、オフシーズンを通じてリッダーについて高く評価しており、彼のメンタル面での強さとオフシーズンのワークアウトで統率力が向上したことを指摘している。

ジャレットはリッダーについて「彼を一言で表すなら、“自信に満ちている”だな」とコメントした。

「彼が自信に満ちていると言えるのは、周囲の雑音が彼に影響を与えているように見えないからだ。チームが彼を選択したという決定に対して人々から出されるネガティブなエネルギーに対しても揺るがない。彼は自分が達成できることにとても自信を持っている。俺らも彼が毎日コツコツと努力を積み重ねている姿を見てきたから、彼が達成できることを確信している。これが俺らが求めるクオーターバック、リーダーの姿。どんな困難にも動じず、ひたすら目標に向かって突き進む人物だ。俺は彼に対して、自信に満ちているという言葉が最もふさわしいと思う。彼は自信に満ちあふれた態度と、それに見合う才能を持っているからね。だから間違いなく、彼は自信に満ちた選手だと言える」

その自信が試合を勝利に導くプレーに変わることがファルコンズにとって必要だ。アトランタはパスキャッチャー陣に疑問符がある一方で、カイル・ピッツ、ドレイク・ロンドン、マック・ホリンズ、ジョンヌ・スミスというトップ4人組がいることで、2年目のQBが彼の才能を最大限に活かすための援護が期待できる。

アトランタはランを主体とするチームを目指しているが、大事な瞬間においてはいつもQBにかかっている。もしリッダーがその瞬間に実力を発揮すれば、ファルコンズは3巡目で掘り出し物を見つけたことになる。彼が崩れれば、アトランタは来年またQBを探すことになるだろう。

【KO】