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RB市場をリセットするような契約は求めていないジャイアンツRBバークリー

2023年07月13日(木) 12:29


ニューヨーク・ジャイアンツのセイクワン・バークリー【AP Photo/Matt Slocum】


ランニングバック(RB)セイクワン・バークリーとニューヨーク・ジャイアンツには長期契約を締結する期限が迫っているが、バークリーは市場をリセットすることを目指しているわけではない。

現地12日(水)、バークリーがランニングバックとしてリーグで最高の年俸1,601万ドル(約22億1,884万円)を稼いでいるサンフランシスコ・49ersのRBクリスチャン・マカフリーと同等の年俸を要求しているとの報道があった。そのような内容が書かれた『Twitter(ツイッター)』での投稿に対する返信として、バークリーはキャップ(帽子)――ウソを意味する――の絵文字2つを投稿している。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが水曜日に『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』で報じたところによると、今年3月にフランチャイズタグをつけられたバークリーは、ランニングバック市場を理解しており、市場をリセットするような契約は求めていないとのこと。その一方で、バークリーとジャイアンツはまだ契約締結に近づいておらず、今週にかけての数日間では話もしていなかったとガラフォロはつけ加えている。

フランチャイズタグを指定された選手とその所属クラブが長期契約を結ぶ場合、17日(月)アメリカ東部時間16時までに話をまとめなければならない。

契約が成立しなかった場合、まだフランチャイズテンダーにサインしていないバークリーは2023年に1,010万ドル(約13億9,924万円)のタグでプレーするか、全試合を欠場するかを決めることになる。バークリーは契約していないため、トレーニングキャンプを欠席しても罰金の対象にはならない。

ガラフォロは、フランチャイズタグ期限が迫っていた中で、ジャイアンツが3月7日にクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズの契約延長をにわかに実現させたことを強調している。つまり、今回も月曜午後までは慌てる必要がないはずだ。

バークリーとジャイアンツが6月20日に交渉を再開したのは、バークリーが進行中の契約交渉に関して“真実ではなく”、“誤解を招く”報道がなされていると言及したことを受けてとられた建設的な動きだったと言えよう。

2018年NFLドラフト全体2位で指名されたバークリーは、AP通信NFLオフェンス部門年間最優秀新人賞に選ばれたシーズンにゴッサムを席巻。しかし、その後はケガが原因でそのダイナミックなデュアルスレット能力を発揮できずにいた。2022年シーズン、ついに復調したバークリーは1,300ヤード以上、タッチダウン10回という素晴らしい数字をマーク。その結果、キャリアで2度目のプロボウル選出を果たした。

マカフリーと同等の年俸を求めているかはさておき、バークリーはひどく低迷しているRB市場で高額年俸を求めている。

現在はバークリーの他にも、ダラス・カウボーイズのRBトニー・ポラードやラスベガス・レイダースのRBジョシュ・ジェイコブスが、フランチャイズタグをつけられた後に長期契約を求めながら、月曜日の期限を目前に控えている状態だ。

しかしながら、1,010万ドルのタグでプレーすることになれば、彼らはそれぞれ2023年にランニングバックで7番目に高い年俸を受け取ることになる。

これからの数日間で事態は大きく進展するはずだが、今のところは期限が近づく中でこう着状態が続いている。

【RA】