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ジェッツ攻撃陣は「あらゆることに対応できると思う」とRBホール

2023年07月13日(木) 13:27


ニューヨーク・ジェッツのブリース・ホール【AP Photo/Matt Ludtke】


議論の余地はあるかもしれないが、ニューヨーク・ジェッツはMVPに4度輝いた経歴を持つクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースをトレードで獲得し、契約を締結することで、今オフシーズンにどのチームよりも大きな注目を集めた。今度は、そうした動きがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区で長年4位に沈んでいたチームが1位にのぼりつめるのに十分なものだったのかが議論され始めている。

『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』のマイク・ヤムとのインタビューに応じたランニングバック(RB)ブリース・ホールは、現在は攻守両面に多くの選択肢があることから、選手たちのスキルセットを考慮してさまざまなシナリオが考えられるため、今年のチームに限界はないはずだと話した。

「今のオフェンスなら、あらゆることに対応できると思う」と強調したホールはこう続けている。「ボックスをいっぱいにしたくなかったら、アーロンはずっとボールを投げてくれるだろうし、RPO(ランパスオプション)や彼にパスを投げてもらう場合は、プレーを決めてくれるレシーバーたちもそろっている。オフェンスが苦戦しても、ディフェンスという後ろ盾に頼ることができる。俺たちはそれを間違いなく楽しみにしている」

ホール自身は刷新されたオフェンスで重要な役割を果たすことが期待されている。ルーキー時代に有望視されていたホールはシーズン第7週にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂したことでその後の試合を欠場した。とはいえ、出場した7試合では463ランヤード、218レシーブヤードを記録。フル出場すればどのような貢献ができるかをチームに垣間見せた。

ACL損傷はリハビリに時間がかかるものだが、ホールは現在もシーズン第1週までに復帰できる予定だと話しており、1カ月前にロバート・サラーHC(ヘッドコーチ)が“物事は順調に進んでいる”と述べていたのを裏づけている。

「今はかなり調子がいい」と明かしたホールは「初戦に間に合うと言い続けてきたから、今は膝をできるだけ強くして、自信を取り戻すことに集中している。でも、今のところは順調だ」とつけ加えた。

ホールの復帰が期待されている上に、ロジャースはAP通信2022年NFLオフェンス部門年間最優秀新人賞に選ばれたワイドレシーバー(WR)ギャレット・ウィルソンや、これまでカンザスシティ・チーフスに所属していたWRメコール・ハードマンを思いのままに使うことができる。さらに、グリーンベイ・パッカーズ時代に共にプレーしていたアレン・ラザードやランドール・コブもいる状態だ。

守備陣では、昨季にディフェンス部門年間最優秀新人賞を受賞したコーナーバック(CB)ソース・ガードナーがセカンダリーをけん引し、プロボウルに選出された経歴を持つディフェンシブタックル(DT)クイネン・ウィリアムスがラインで活躍するだろう。これを受け、多くのスター選手がいるロースターの中で、誰が最もインパクトのある選手になるかを推測するのは難しいと語ったホールは、次のようにコメントしている。

「今のオフェンスとディフェンスのメンバーだったら、オフェンス、ディフェンス、スペシャルチームのそれぞれがやるべきことをやったら大丈夫だと思う」

ジェッツはシーズン初戦として、マンデーナイトフットボールで地区王者のバッファロー・ビルズと対戦する予定だ。この試合で、今シーズンにジェッツがオフシーズンに集めた期待に恥じない結果を残せるかどうか、そしてその試みの第一歩となる場でホールがフィールドに立てるかどうかを確認できるだろう。

【RA】