「トレードに動じるような人間ではない」とブラウンズへ電撃移籍のLBコリンズ
2016年11月03日(木) 11:027勝1敗の成績でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)に君臨する常勝軍団ニューイングランド・ペイトリオッツを離れ、ラインバッカー(LB)ジェイミー・コリンズがいまだ勝ち星のないクリーブランド・ブラウンズへと移籍する。
地元メディア『The Cleveland Plain Dealer(ザ・クリーブランド・プレイン・ディーラー)』のメリー・ケイ・カボットによると、コリンズはクリーブランドのメディアとの初セッションで「トレードの話を聞いてさすがに10分くらいは驚いたが、その後は気持ちを切り替えることができた」と語ったそうだ。
コリンズは「俺はタイプ的に何事にもあまり動じるような人間ではい。ここが新たな俺のホームになるだけだし、ここでフットボールをするだけだ。準備はできている」と発言。
クリーブランドの印象について“ビル・ベリチックが統治するニューイングランドよりもクリーブランドの雰囲気は家族のように暖かい”と加えたコリンズは「そこが違うんだ」と語った。
現地31日(月)に行われた今回のトレードは、なぜコリンズのような才能ある選手を手放し、代わりにドラフト3巡目指名権を獲得するのかという疑問をファンに抱かせる形となった。確かにコリンズはペイトリオッツが望むような安定した成績を収めていなかったかもしれないが、スーパーボウルを狙うチームが彼のような中核を担う選手を放出するのには驚きである。
新人契約最終年を迎えたコリンズがなぜペイトリオッツから放出される運命となったのか、1つだけ説明のつく理由がある。多数の報告書はペイトリオッツが年俸1,100万ドル(約11億4,000万円)を提示した一方で、コリンズはデンバー・ブロンコスのLBボン・ミラーと同等の金額を要求していたと伝えている。
コリンズはペイトリオッツから1100万ドルを提示されたとの報道を否定し、また、自身がミラーの金額を要求しているとの報道に関しては「俺はボン・ミラーじゃないから。冗談はよしてくれ」と一笑に付した。
1,100万ドルと1,900万ドル(約19億6,300万円)ではやはり違った印象を受ける。
2017年のフリーエージェントをも考慮しているコリンズは、折り返しを迎えた今シーズンの残り試合を他31チームのオーディションを受けているような気持ちで臨むとのコメントを残している。
このオーディションが終わるまでにブラウンズはビッグマネーを提示してコリンズを引き留めることは間違いないだろう。