ジャクソンビル・ジャガーズでアシスタントストレングス＆コンディショニングコーチを務めるケビン・マクセンがゲイであることをカミングアウトした。これはNFLやアメリカの4つの男子メジャースポーツで初めてのことだ。

現地20日（木）に公開された『Outsports（アウトスポーツ）』のインタビューでマクセンはシド・ジーグラーに対し、公にカミングアウトすることにした理由について、他の人々に勇気を与え、恐れを持たずに生活してもらいたいからだと語っている。

「もうこれ以上、考えるのをやめたいんだ」とマクセンはアウトスポーツに述べた。「人と会うためにうそをついたり、誰かと暮らしていることについてうそをついたりするのは嫌だと思ったんだ」

「自分が生きたいと望むように生きている人々をサポートするために声を上げたいし、それと同時に俺自身も人々の反応を恐れずに生きていきたい」

NFLではこれまでサンフランシスコ49ersの攻撃アシスタント、ケイティ・サワーズを筆頭に女性アシスタントコーチがカミングアウトしたことはある。アウトスポーツによるとWNBAの男性コーチ、カート・ミラーも公表済みだという。NFL、NBA、MLBとNHLでカミングアウトした男性コーチはマクセンが初めてだ。

現役NFL選手としては2021年にカール・ナッシブがゲイであることを公表しており、マクセンは彼と話した後で今回の公表を決めた。

「自分にも誰かを愛し、愛される権利があることに気付き、それを共有することで他の誰かに自分の生き方を認めて自分の物語をコントロールできる力を与えられるかもしれないと気付いたのは最近になってからだ。それは家族、友人、仲間の愛情とサポート、そして俺のパートナーの勇気と犠牲があってできたことだ」とマクセンはジーグラーに語っている。

恋人のニックとの交際は2年になるという。

ジャガーズのオーナー、シャド・カーンはマクセンの決断を称賛した。

「ケビンは芯の通ったジャクソンビル・ジャガーズの一員で、われわれのフットボールチームとコミュニティのキーメンバーだ」とカーンは『ESPN』への声明で述べた。「来週のトレーニングキャンプでケビンと会うのを楽しみにしているし、彼にはキャンプ中とシーズンを通して自信と自由、そして安らぎを感じて日々の仕事にやってきてほしい。選手たちとスタッフも同じ気持ちであることを私は知っている」

マクセンは2021年にジャガーズ入りした。以前はベイラー大学とヴァンダービルト大学のストレングスコーチを務め、アイオワ大学と陸軍士官学校でインターンとして働いていた。

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