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レイダース攻撃陣におけるRBジェイコブスの重要性について語るWRアダムス

2023年07月24日(月) 10:34


ラスベガス・レイダースのデイバント・アダムス【AP Photo/David Becker】


フランチャイズタグをつけられた選手が複数年契約を結ぶ期限にあたる現地17日(月)が過ぎた今、ラスベガス・レイダースのスターランニングバック(RB)であるジョシュ・ジェイコブスを2023年シーズンに出場させられるかが疑問視されている。昨季のリーディングラッシャーであるジェイコブスはまだタグにサインしていないため、契約状況が未解決のままではトレーニングキャンプあるいはシーズンが始まってからも試合への参加を見送る可能性がある。

先週金曜日に『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』に出演したレイダースのワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスは、チームメイトが置かれている困難な立場に共感しているとコメント。ジェイコブスがレイダース攻撃陣の成功に与える影響が明白であることから、事態が早急に解決されることを望んでいると明かした。

「俺たちが本当にスーパーボウルで勝利を収めて、抱いている願望をすべてかなえたいんだったら、あいつが必要になるだろう」と強調したアダムスは「だから、まだ何か解決できることを祈りながら、それと同時にジョシュの見解を理解して、彼をうまく導こうとしている」と続けている。

ジェイコブスが直面しているような大型契約の交渉を乗り越えることの難しさを経験したことのあるアダムスは、複雑なプロセスの過程でジェイコブスに助言を与えてきたと話している。

「彼には話をしてきたし、このプロセスを通して彼を導こうとして彼の話にも少し耳を傾けてきた。俺も何度か経験したことがあるし、自分が評価されていると感じるかどうかで行ったり来たりする気持ちがよく分かる」とアダムスは語った。

アダムスは選手とチームが金銭面の問題に向き合わなければならないときに生じる、相反する感情を理解する資格が誰よりもあると言えよう。昨オフシーズン、アダムスは8シーズンを過ごしたグリーンベイ・パッカーズからフランチャイズタグをつけられた。それに対してアダムスはタグでプレーするつもりはないと返答している。

両者が新契約で合意に達することができなかったため、最終的にアダムスはレイダースへトレードされ、そこで長期契約を手に入れた。

アダムスは「俺としては誰かを助けたり、相談に乗ったりすることなんだ。リーグ内の他の選手であろうと、チームメイトであろうと。今回はもちろんジョシュのためにね。簡単に乗り越えられるような時ではないからな」と話している。「キャリアを通してそこにいたいと思うような、愛するチームとビジネスの話をするときは、いつだってちょっと気まずくなるものさ」

「決してやりたくないことではあるだろうけど、一度乗り越えたらもうそのことは忘れて、みんな自分の仕事を続けることができる。だから、すべてを過去のことにして、これからのことに集中し始められるように、そうなることを願っている」

シーズンのどの部分においても、ジェイコブスを欠いた状態で試合に臨む可能性があることが、レイダースの他の選手にとって重荷になっているのは明らかだ。とはいえ、現在のところ膠着(こうちゃく)状態に終わりは見えていない。アダムスの言う通り、スターRBがフィールドに戻らなければ成功への道のりがはるかに厳しくなるため、彼らはデンバー・ブロンコスと対戦するシーズン第1週までに事態が解決されることを祈るしかない。

【RA】