才能ある選手たちをまとめ上げる必要性を訴えるブラウンズCBウォード
2023年07月24日(月) 11:05トレーニングキャンプの始まりにはNFL全体で楽観的な見方が広がるもので、クリーブランド・ブラウンズも例外ではない。
ブラウンズの長年のプレーメーカーであるコーナーバック(CB)デンゼル・ウォードは、2023年のチームは自分が参加した中で最も才能のあるチームだと信じている。
現地22日(土)、自分が在籍してきた中で今のブラウンズが最も才能豊かな選手たちがそろっていると思うかというレポーターの質問に対し「そうだと思うな」とウォードは答え、次のように続けた。
「俺が入った時から間違いなくそうだと思う。だけど、俺が以前にも言ったように、たくさんの才能を持っていても、それをまとめ上げる必要があるんだ。全てのピースを一緒に持ってくることだ。それが俺たちのやっていることで、それを実現することに集中している」
2度のプロボウラーであるウォードはブラウンズで過ごしたこれまで5シーズンを振り返り、比較している。クリーブランドがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区で3位以上につけたことは一度もないが、それにはウォードたちが1994年以来初のポストシーズン勝利をファンにもたらした2020年の11勝5敗のシーズンが含まれる。
その年はヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーが指揮を執った初のシーズンだった。ステファンスキー体制の4年目に突入するにあたり、今のロースターには確かに、クリーブランドの傷心を断ち切るのに貢献すると考えるに足る論拠がある。たとえウォードの宣言が典型的なトレーニングキャンプの姿勢だったとしても。
3度プロボウルに出場しているクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンは、NFLの個人的行動規範に違反したとして昨年初めに11試合の出場停止を受けたが、今年はフルシーズンで出場可能になる。そして、ワトソンからパスを受ける選手たちはワイドレシーバー(WR)エライジャ・ムーアと2023年のドラフト3巡目指名のセドリック・ティルマンの加入により、アマリ・クーパーやドノヴァン・ピープル・ジョーンズ、さらにはタイトエンド(TE)デイビッド・ジョクと共に、ダイナミックな集団を形成している。
さらに、ランニングバック(RB)ニック・チャッブは現在、キャリアの最盛期に位置し、4年連続でプロボウルに選出されると同時に、4シーズン連続で1,000ランヤードを達成している。
ディフェンス陣もフリーエージェント期間中に大きな変貌を遂げた。ブラウンズのジェネラルマネージャー(GM)アンドリュー・ベリーは、スーパーボウル経験を持つ元カンザスシティ・チーフスのセーフティ(S)フアン・ソーンヒルと3年契約を結び、ディフェンシブタックル(DT)ダルヴィン・トムリンソンも4年契約で引き入れた。そして、過去3シーズンをケガなしで36回のサックを記録したディフェンシブエンド(DE)ザダリウス・スミスが、トムリンソンと同じミネソタ・バイキングスから数カ月後にトレードで加入した。
ブラウンズのディフェンス陣は、新旧を問わず、新たに就任した守備コーディネーター(DC)ジム・シュワルツの下で一体化を図ることになる。そのアグレッシブな性格と、1対1のマッチアップを重用する傾向がウォードを刺激している。
「確かにマンツーマンは俺たちの強みだと言えるな」とウォードは語った。「チームにはたくさんの才能があって、多くのことができる奴らがいる。だが、マンツーマンが得意なんだよ」
プレシーズンは新メンバーが才能豊かなブラウンズのロースターを形成するための、最初のテストとなる。
しかし、重要なのは9月10日(日)に実施される地区対戦、シンシナティ・ベンガルズ戦だ。ウォードが自分とブラウンズのセカンダリー陣がベンガルズの優れたワイドレシーバーたちに対して力を発揮できると確信しているのは、驚くことではない。
ウォードは「向こうの奴らを知っているし、向こうも俺たちを知っている」とコメントし、こう続けた。
「素晴らしい戦いになるのは分かっている。だが、俺たちはその試合、そのマッチアップに向けて準備をしているんだ。その時が来たら、俺たちは準備万端だと思うよ」
【KO】