先発1年目を前にQBロジャースから「自分らしく」と助言されたパッカーズQBラブ
2023年07月27日(木) 10:44ジョーダン・ラブはグリーンベイ・パッカーズの先発クオーターバック(QB)としてアーロン・ロジャースの足跡をたどるにはどうしたら良いか、ロジャース本人から貴重なアドバイスを受けたという。
ラブによると、現地25日(火)の夜にロジャースから連絡を受け、アーロン・ロジャースになろうとするのではなく、ジョーダン・ラブのままでいいと言われたそうだ。
「アーロンは昨日の夜に連絡をくれた時にまさにそう言ったんだ。自分らしく、楽しんで、満喫しろと。間違いなく今は俺の番だし、彼はただ自分らしくあれと言ってくれた。結局はそうするしかない」とラブは水曜日に記者たちに述べている。
興味深いことに、ラブは周囲の人たちからも同じようなアドバイスを受けているという。
「それがみんなからのメッセージだ」とラブは話している。「他の誰かになろうとするなと。アーロンになろうとする必要はないってね。ただありのままの自分でいる。俺がやろうとしているのはそういうこと」
すでにラブがロジャースと違う点として、プレシーズンでの起用のされ方が挙げられる。ロジャースが最後にパッカーズのプレシーズンゲームに出場したのは2018年で、その年のチームのプレシーズンゲーム4試合のうち2試合目で4回のパスアテンプトを記録している。(新型コロナウイルスの影響を受けた2020年シーズンにプレシーズンゲームはなかったが、2019年は4試合、過去2年のプレシーズンは3試合ずつあった)
ラブがNFLキャリアでの3シーズンで先発1回、レギュラーシーズン中のパスアテンプトが83回であることから、パッカーズはロジャースの時の戦略から脱却すると見られている。パッカーズはプレシーズンにラブを起用しすぎるリスクを考えているが、彼がチームの先発に指名された今、それなりのレップスが必要なことも分かっている。今年はプレシーズンゲームが3試合ある上、ニューイングランド・ペイトリオッツとシンシナティ・ベンガルズとの合同練習も予定されている。
ロジャースは4月にドラフト指名権と引き換えにニューヨーク・ジェッツにトレードされた。パッカーズの元チームメイトが数名いて、以前にパッカーズで親しくしていた攻撃コーディネーター(OC)ナサニエル・ハケットのオフェンスを率いることになるとはいえ、まだチームに加わったばかりであることを考えると、ジェッツがこのプレシーズンでどれだけロジャースを起用するかは未知数だ。
8月3日(木)のブラウンズとのホール・オブ・フェイム・ゲームを皮切りにプレシーズンゲームが4試合あることからも、ジェッツが39歳のロジャースの仕事量をどう扱うかは興味深い展開になるかもしれない。一方、ここ数年のプレシーズンでのプレーの少なさを考えれば、ロジャースが自分らしさを貫くというアドバイスを自分自身にも向けた場合、試合を欠場する可能性も否めない。
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