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トレーニングキャンプ開始にあたって「腕はとても良い感じ」と49ersのQBパーディー

2023年07月28日(金) 10:30


サンフランシスコ・49ersのブロック・パーディー【AP Photo/Matt Slocum】


現地25日(火)にサンフランシスコ・49ersのクオーターバック(QB)ブロック・パーディーが最初からトレーニングキャンプに参加する許可が医師からおりたことは、オフシーズンに肘の手術を受けたパーディーが回復に向けて大きな一歩踏み出したことを示すものとなっている。また、それにより、パーディーは初めてチームメイトと共にフィールドに立つことができた。

ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンはパーディーが投げる日数や各セッションでの投球回数に制限が設けられる見込みだと述べていたが、パーディー本人は木曜日に現時点での健康に自信があり、練習中にできることに制限はないと感じていると語っている。

パーディーは報道陣に対して「11対11のフットボールをプレーするのに十分だと感じている」とコメント。「シャナハンとはここに戻ってきたときにそれについて話した。彼には基本的に、11対11の状況になった場合にどんな球も投げられるという自信と手ごたえを感じていると伝えた。だから、そういう話をして、彼らから外に出て参加してもいいという許可をもらったんだ」

「もちろん、医療スタッフは彼らに話をした。俺がオフシーズンに投げている間、医療スタッフはずっと一緒にいてくれた。そんな彼らがシャナハンに“彼は十分にやれる”と言ってゴーサインを出した。彼らはずっと投球を見てくれていたから、俺たちはずっと共通認識を持ってきた。でも、そうだな、今はキャンプで11対11のフットボールをプレーできるほど調子がいいと感じている。もっと量を増やさなきゃいけないし、毎日より良くなっていかなきゃいけない」

パーディーが3月に受けた肘の手術から復帰するまでの道のりはよく知られており、最初の投球セッションから、QBコーチのウィル・ヒューレットと練習するためのジャクソンビルへの遠征まで、回復の過程で彼があらゆる指標をクリアしていくのを、ファンも記者も心配しながら見守ってきた。

そして、キャンプでチームメイトとドリルに取り組めるまでになった今、パーディーはリハビリ中の綿密な準備と入念な負荷管理のおかげで、わずかな制限のみで投げられる状態になったのだと話している。

「そうして俺は徐々に、毎日投げられる時点まできたんだ。みっちり投げた次の日はちょっと調整するという感じさ。でも、腕が痛くなるとかそういうことがない今の状態になるまでだんだん進歩してきた」と明かしたパーディーは「ああ、投げていると、どんなクオーターバックでも“これから腕を冷やす”とか“腕に何かをする”とか“手当てをする”とか言うものだ。それが今の状態。腕はとても良い感じだ」と続けた。

トレイ・ランスとジミー・ガロポロの両者が負傷したことを受け、昨シーズン第14週から先発となったパーディー。2022年のミスター・イレレバント(ドラフト最下位指名選手)であるパーディーは先発としてチームを7勝1敗に導いている。NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームでは、内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい/UCL)を断裂して戦線離脱を余儀なくされ、チームのシーズンもその試合を最後に終了した。

パーディーは「去年と同じような形で1年を終えるのは、もちろん心が痛む。手術、リハビリ、オフシーズン、すべてを経験し、OTA(チーム合同練習)を逃してきたから、外に出てチームメイトと一緒にプレーし、ハドルをブレークすることができるだけで、俺にとっては、それを考えるだけですごくワクワクする」と語り、「昨日の夜がクリスマスで、次の日を心待ちにしている、みたいな感じさ。今朝もそんな感じだったんだ。練習に参加できるだけで幸せだった」と続けている。

【RA】