カーディナルスSベイカー、トレード要請を経て今後2シーズンの昇給が決定
2023年07月28日(金) 11:29求めていた契約延長は実現に至らなかったものの、アリゾナ・カーディナルスのスターセーフティ(S)ブッダ・ベイカーはキャリア7年目のシーズンに向けて報酬を上げてもらっている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地27日(木)に情報筋の話をもとに伝えたところによると、ベイカーは今年、30万ドル(約4,184万円)のサインボーナスを含む、240万ドル(約3億3,472万円)のボーナスとインセンティブという形で昇給を受けるという。ベイカーは来季分も昇給を受けることになったとラポポートはつけ加えた。
ベイカーは2020年にカーディナルスと4年5,900万ドル(約82億2,852万円)の契約延長にサイン。これは市場を大きく変えるものとなり、それ以降、セーフティポジションの契約金額は飛躍的に上昇している。契約期間があと2年残っている中で、プロボウルに5回選出された経歴を持つベイカーは2023年に1,309万6,000ドル(約18億2,645万円)、2024年に1,420万ドル(約19億7,999万円)の基本給を得ることになっていたが、保証金がなかったことから新契約を求めていた。それが実現しなかったことを受けて、ベイカーは4月にトレードを要請している。
今週、カーディナルスがトレーニングキャンプを開始した際に、ベイカーがホールドインしなかった理由の1つには、調整された契約があったのだろう。また、それによって、2023年シーズンに向けて生じていたあつれきが解消されている。
カーディナルスで過ごした6シーズンで、ベイカーはインターセプト7回、パスディフェンス34回、フォースドファンブル6回、ファンブルリカバリー5回、サック7.5回、タックル650回を記録。27歳のベイカーはオールプロのファーストチームに2回選ばれたことがあり、2021年にはセカンドチームに選出されている。
ジョナサン・ギャノンがヘッドコーチ(HC)に就任してから初めてのトレーニングキャンプに臨んでいる中、ベイカーのようなリーダーとプレーメーカーがフィールドにいれば、チーム内の移行もスムーズに進むはずだ。
【RA】