ジェッツQBロジャース、ハケット時代のブロンコスに対するペイトンのコメントは「言い過ぎ」
2023年07月31日(月) 10:36ニューヨーク・ジェッツのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースには、一言も口を挟まないままでデンバー・ブロンコスのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンにまつわる論争を終わらせるつもりはなかったようだ。
以前にブロンコスでヘッドコーチを務め、現在はジェッツの攻撃コーディネーター(OC)となっているナサニエル・ハケットをペイトンが非難した数日後、ロジャースはペイトンの発言に苦言を呈しながらハケットを擁護した。
ロジャースは『NFL+』の“Back Together Weekend(バック・トゥギャザー・ウイークエンド)”でピーター・シュレーガーに「ああ、俺はナサニエル・ハケットが大好きだ。コーチが他のコーチに対してああいうコメントをするのにはとても驚いた」と話し、こうつけ加えている。
「あれは言い過ぎだし、不適切だと思った。彼は俺のコーチの名前を口にすべきじゃなかったと思う」
ロジャースとハケットは2019年から2021年までグリーンベイ・パッカーズで共に仕事をしており、ジェッツでのシーズンを通してずっと耳を傾けることになるハケットのことを、ロジャースは心から気に入っているようだ。
「ハックには深い愛情を抱いている。グリーンベイでは一緒に素晴らしい数年を過ごしたしね」と語ったロジャースは「俺たちは連絡を取り合っていたし、彼のこともその家族のことも大好きだ。彼はものすごく家族を大切にする人で、素晴らしい父親だ。そしてフィールド上では、俺がNFLで出会った中でも特に気に入っているコーチだ。彼のアプローチ――それを楽しいものに変えること、選手への思いやり、敬意、リーダーシップ、誠実さ、高潔さを持って仕事に取り組む姿勢を気に入っている」と続けている。
ロジャースは明らかに、ペイトンの発言は自分がよく知っているコーチの実情を反映していなかったと感じているようだ。ペイトンの発言はブロンコスが今シーズンに改善できなかった場合における言い訳のために行われたとも示唆したロジャースは、次のようにコメントしている。
「リーグで多くのことを成し遂げてきた人(ペイトン)が、あのチームが今年うまくいかなかった場合に簡単に言い訳できるように、他の人を下げて自分たちを上げなければならないほど不安なんだと思うと、気の毒になった」
ペイトンはブロンコスが2022年に低迷したことをハケットとそのコーチングスタッフのせいにするような、極めて率直な発言をしたことを謝罪。そこまで率直に発言したのは“間違いだった”と述べた。
ペイトンは現地28日(金)に「聞いてほしい。私はあのとき“FOX”の帽子をかぶっていて、コーチングの帽子はかぶっていなかったのだ」と弁明している。
今季、ジェッツとブロンコスはシーズン第5週にデンバーで相まみえる予定だ。スケジュールが発表されたときには見過ごされていた対戦かもしれないが、今となっては必見の試合となっている。
【RA】