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今季への意気込みを語るジャイアンツLBティボドー、“去年の映像にはうんざり”

2023年07月31日(月) 14:14

ニューヨーク・ジャイアンツのケイヴォン・ティボドー【AP Photo/Susan Walsh】


昨季、ニューヨーク・ジャイアンツのラインバッカー(LB)ケイヴォン・ティボドーはMCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)を捻挫していたことからシーズン第3週にNFLデビューを果たし、ルーキーシーズンにスロースタートを切った。それでも、2022年ドラフト全体5位指名を受けたティボドーはAP通信ディフェンス部門年間最優秀新人賞の投票で4位に入るのにふさわしいパフォーマンスを見せた。

昨季にサック4回、パスディフェンス5回、フォースドファンブル2回、タッチダウン1回を記録したティボドーだが、現地30日(日)には自分の成績に対して誰よりも冷淡な反応を示している。

チーム公式記録によると、ティボドーは報道陣に「プレーを振り返るたびに、もうちょっと食らいつけたんじゃないかと思うものさ。自分を見つめ直すとき、去年の映像にはちょっとうんざりさせられる。ちょっと引いてしまう。でも、すでに言ったように、それは間違いなく成長し続けるためのプラットフォームだ」と語ったという。

また、映像を見て身がすくむ理由については次のように話している。

「若い頃の自分を見るときはいつでも、自分がどのように進化して、成熟したかを見るものだろ。だから、今の俺は昔の自分と今の自分、それから一貫して成長した末に自分がなる姿を理解しているところだ」

自分の実力を証明できたという満足感や自己満足ではなく、ティボドーがルーキー時代の自分に対して苦い思いを抱いていることは、成長へのモチベーションを育むはずだ。それは同世代の選手と比較すれば、理にかなっている部分もあると言えよう。

ティボドーはプレーオフ進出を果たしたことで周囲を驚かせたジャイアンツでインパクトを残したが、ディフェンス部門年間最優秀新人賞の投票でトップ2に選ばれた選手たちとの差は歴然だった。

ニューヨーク・ジェッツのコーナーバック(CB)ソース・ガードナーはキャリア1年目にオールプロとプロボウルに選出され、デトロイト・ライオンズのディフェンシブエンド(DE)エイダン・ハッチンソンはサック9.5回に加えてインターセプト3回を記録した。

ジャイアンツがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区でダラス・カウボーイズおよびフィラデルフィア・イーグルスに追い迫ることを目指す中で、ティボドーもキャリア2年目に、2022年ドラフト全体5位以内で指名された同期たちに追いつくことを目指すだろう。

ジャイアンツは昨季にポストシーズンに進出し、ミネソタ・バイキングスに勝利したことで2011年以来となるディビジョナルラウンド進出を果たしたが、それでもレギュラーシーズンは地区内3位で終えている。

今シーズンの貢献が個人的な成績の向上につながろうが、単純にフィールドで存在感を示すことにつながろうが、ジャイアンツの有望な若手LBが気にかけているのは最終的な結果がチームの躍進を後押しするかということだけだ。

「去年はたくさんの目標があって、自分がなりたい姿に関する数字やスタッツがたくさんあった」と振り返ったティボドーは「俺はただ素晴らしい存在になりたい。チームの勝利に貢献したい。大事なときにプレーを決められるような存在になりたい。数字にはあまりこだわっていなくて、単純に毎試合インパクトを残して、毎試合出場するということにこだわっている」と続けた。

【RA】