NFLは今オフシーズンに新しいキックオフルールを承認したが、多くのコーチから不満の声が上がった。プレシーズンが公式にスタートする現地3日（木）のホール・オブ・フェイム（HoF）ゲームで、そのルールがどのように適用されるか初めて見ることになる。

新ルールでは、25ヤードライン以内でフェアキャッチが宣言された場合、タッチバックとみなされる。その結果、チームは自陣25ヤードラインからポゼッションを開始することとなる。NFLはこの調整により、キックオフ時のリターンとそれに伴うケガの発生を減らすことを期待している。

クリーブランド・ブラウンズとニューヨーク・ジェッツが、木曜夜に新ルールを初めて試すチームとなる。

1日（火）、ブラウンズのヘッドコーチ（HC）ケビン・ステファンスキーは「私たちはみな、すべてがどのように展開するか興味津々だと思う」とチーム公式の記者会見で語り、次のように続けた。

「1週目まで何も試さずに待つチームもあるかもしれないが、どうなるかは見てみないとわからない。うまくいけば、パントゲームでキックをカバーし、よいキックリターンも得られるだろう。これもまた大きな要素の一つで、ライブの試合でカバレッジを経験することだ。いつもパントしたいとは思わないけれど、たまにはパントを打つのも悪くない。私たちの若手選手たちにとって、パントリターンの機会もあるからね」

どれだけのチームがフェアキャッチの新ルールに挑戦するのか、見てみるのも面白いかもしれない。スペシャルチームはロースターの下位にいる選手たちが自身のポジションを確保できる舞台だ。だからこそ、そういった選手にはプレシーズンの試合で全力を出す動機づけがある。

ステファンスキーが指摘したように、新しいフェアキャッチルールに対応する――キックする側であれ受け取る側であれ――独自の戦略を練っているほとんどのチームは、その戦略を本格的に展開するのは1週目まで待つ可能性が高い。しかし、試合結果に大きな影響を与えないプレシーズンの試合では、いくつかのチームがこの新ルールに対する戦略を試す姿が見られるかもしれない。

オハイオ州カントンで行われるブランズとジェッツのHoFゲームは、アメリカ東部時間8月3日（木）20時【日本時間4日（金）9時】に実施され、『NBC』で放送される。

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