先発をかけHoFゲームを通常の試合として扱うジェッツOTベクトン
2023年08月03日(木) 13:18ほとんどの1巡指名選手はホール・オブ・フェイム(HoF)ゲームには参加しないが、ニューヨーク・ジェッツのオフェンシブタックル(OT)マカイ・ベクトンは、現地3日(木)夜、クリーブランド・ブラウンズとのプレシーズン戦が開幕した時に、フィールド上に多く登場する予定だ。
1日(火)、ベクトンはチーム公式ウェブサイトに「間違いなく通常の試合として扱うつもりだ。プレシーズンだろうが何だろうが気にしない」と今オフシーズンで初めてコメントした。「絶対にこれをレギュラーシーズンの試合として扱う」
ジェッツのヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーは、ベクトンが木曜のHoFゲームで20回から25回のプレーをこなすと見込んでいる。
クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースや他の大物選手たちは、チームの4試合のプレシーズンゲームのうち、初戦には出場しないだろうが、ベクトンは試合経験を積む必要がある。
2020年の全体11位指名されたベクトンは、3シーズンでたった15試合しか出場していない。ベクトンは過去2シーズンでケガのため1試合しか出場できていないのだ。
24歳のタックルであるベクトンは、キャンプ入り時には目立ってスリムになり、大学時代以来の最低体重である約159kgで参加していた。ベクトンは先発の座を争っており、プレシーズンのパフォーマンスは先発メンバーになりうることを証明する重要なチャンスとなる。
「俺の目標は絶対に第1週の先発になること」と言うベクトンはこう続けた。
「ただひたすらに努力を重ね、日々を重ねるだけだ。それが俺のすべての考え方。ただ毎日1%でも良くなることを続けるだけだ」
ベクトンは以前、2022年の膝のケガはコーチングスタッフのせいだと非難し、左タックル(LT)から右タックル(RT)へのポジション移動がキャリアに打撃をもたらした原因だと示唆していた。しかし、火曜日にはその発言を撤回し、2021年に間違った手術を受けたことが昨年のケガにつながったと指摘。RTでのプレーは、2度手術を受けた膝にストレスを加えるが、スリムになったベクトンはジェッツのスタッフが必要とするどんなことでも行う準備ができている。
「どこで使われるかは彼ら(コーチングスタッフ)に任せて、ただ俺はフィールドに立ちたいだけだ」とベクトンは述べる。「その考えに至るまでには成長が必要だった。それが俺にとっての大きな変化だ。ただ単にプレーしたい、それだけなんだ」
キャンプ中、ベクトンはLTのポジションで練習に励んでいる。
QBロジャースの加入と、ジェッツのスキルポジションの選手たちの再編成により、オフェンシブライン(OL)に対する注目はやや減少した。NFLのMVPに4回選ばれたロジャースを17試合にわたって立ち続けさせるために、2023年にはこのOL陣の改善が必要だ。ベクトンがようやく健康を維持し、高く評価されてドラフトされた選手としての役割を果たすことは、2023年シーズンでジェッツのOLが前進するための大きな一歩となるだろう。
【KO】