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カウボーイズGマーティンが再編された契約に合意、ホールドアウトに終止符

2023年08月15日(火) 23:15


ダラス・カウボーイズのザック・マーティン【NFL】

32歳になった現在も、ザック・マーティンはNFLのガード(G)ポジションにおいて一流選手であり続けている。トレーニングキャンプをホールドアウトしていたマーティンは、その地位に見合った契約を取り付けて復帰することになった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが報じたところによると、マーティンとダラス・カウボーイズが今後2シーズンの昇給に合意し、1年あたり1,800万ドル(約26億1,636万円)以上の契約を結ぶことになったという。オールプロに6回選出された経歴を持つマーティンにとっては、800万ドル(約11億6,283万円)以上の昇給となる。

2021年と2022年に連続してオールプロとプロボウルに選出されたマーティンは、30代になっても最高レベルの成績を維持している。残念なことに、2018年にサインした6年8,400万ドル(約122億0,969万円)の契約延長によって、マーティンは平均年俸で他のトップガードに徐々に遅れをとるようになっていた。

マーティンはそれを解決するために、NFLの他のガードと比較して自分のパフォーマンスに見合った昇給を得るという目標を掲げてキャンプをホールドアウト。以前はマーティンが膠着(こうちゃく)状態に陥る可能性があると見られていた。マーティンはホールドアウト中に約100万ドル(約1億4,536万円)の罰金を科されており、これは団体労働協約(CBA)により減額も免除もされないとガラフォロは指摘している。

カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズは以前にキャンプで、マーティンの要求を満たす余裕はないと報道陣に明かしており、マーティンのために安易に資金を使えなかった理由として、他の主力選手の契約延長が控えていることを挙げていた。

プレシーズン第2週までかかってようやく両者は妥協点を見出している。今回の契約により、マーティンは年平均額(約1,800万ドル)で、アトランタ・ファルコンズのクリス・リンドストロームとインディアナポリス・コルツのクエントン・ネルソンに次ぐトップ3に躍り出た。

今回の契約は大型契約を締結するのが最後になるかもしれないマーティンにとっては喜ばしいものだったはずだ。現在も全盛期にあるとはいえ、その年齢を踏まえると、マーティンが再び高額契約を手にする可能性は低いと言えよう。

それを念頭に置きながら、マーティンは自分の立場を利用してもう1度昇給を果たした。2023年シーズンに誰がライトガードとしてプレーするかについて心配する必要がなくなったカウボーイズは、安心して眠りにつくだろう。

マーティンは『X(旧ツイッター)』で「仕事復帰」とつぶやいている。

【RA】